【構造】猫の爪が出し入れされる仕組み

「猫ってどうやって爪を出したり隠したりしてるの?」
「猫の爪の構造は?」

自由に出し入れしている姿をみると、上記のような疑問が湧いてきますよね。

この記事では、猫の爪の仕組みを図で解説しています。
「ヘぇ〜こうなってるんだ!」と、愛猫を見直すことになるでしょう。

肉球をにぎにぎして、実際にそうなってるか確かめることも忘れずに行いましょう。

猫の爪が出し入れされる仕組み


猫の爪が出し入れされる仕組みは、下記の画像のようになっています。爪の下にくっついている深趾屈筋腱(しんしくっきんけん)と呼ばれるケーブルが、引っ張られることにより、爪がシャキーン!と飛び出す構造です。

爪が隠れている状態の図

爪が出ている状態の図

猫は自分の意思で爪を出すことができる

ネズミを襲うときや滑りやすい場所を歩くとき、木にのぼる時などに自分の意思で爪を出すことができます。

ちなみに、チーターは爪を出し入れすることができない

チーターは同じネコ科の動物ですが、爪は常に出しっぱなしの状態です。これは獲物を走って追いかけるためです。

猫は「待ち伏せ型」の狩りを行いますが、チーターは「脚力型」の狩りを行います。

猫は忍びよる際に足音を気づかれないよう、爪を隠す必要があります。一方でチーターは時速約100Kmというスピードで獲物との距離を縮めるので、爪を隠す必要がないというわけ。

ネコ科の中でもチーターはかなり特殊な動物です。

爪切りをするときに猫の爪を出す

爪切りをする際は、飼い主さんの手で爪を出す必要があります。指で爪を出す方法については下記の記事を参照。

猫の爪の内部構造


猫の爪は大きく分けると、内側と外側の2層構造になっており、内側のピンク色の部分は「クイック」と呼ばれ、神経と血管が通っています。

猫の爪の内部構造を表した図

猫が爪とぎをするのは外側の爪をはがすため

猫が爪とぎをするのは、外側の古くなった爪をはがすことで、常に新しい爪を表面に出しておくためです。

実は、外側の爪も玉ねぎのような多重構造になっており、内側に新しい爪が生成されると、1番外側の爪が剥がれるようになっています。

猫の爪の断面図

猫の爪の外側が剥がれる様子

はがれ落ちた爪は、多くの場合三日月型をしていますが、爪の形がそのまま残っているレアケースもあります。

どちらの場合も異常ではありませんので安心してください。

爪は爪母基という所で作り出される

猫の爪と人間の爪の共通点もあります。それは「爪母基(そうぼき)で作られる」「爪の成分は主にケラチンというタンパク質」だということ。

つまり爪の形は違いますが、作られる場所や成分は一緒なのです。

猫の爪の形は「鉤爪(かぎづめ)」タイプ


平べったい人間の爪とは違い、猫の爪は鉤爪(かぎづめ)と呼ばれる特徴的な形をしています。

鉤爪の特徴

  • 円柱状にカーブしながら伸びる
  • 断面が楕円形になっている
  • 縦方向の力に非常に強い
  • 爪の先端は鋭く尖っている

上記のような鉤爪の構造は、獲物を確実に捕らえるのはもちろんのこと、木に登るときや、いざという時の武器としても威力を発揮します。

コラム:猫は木に登るのは得意だが、降りるのは下手

追いかけられている猫が、ダダダっと木に登るのをみたことがあるのではないでしょうか。

猫は鋭く尖った爪を木にひっかけて、いとも簡単に頭の上を超えていきます。

ただし調子に乗って高いところに登ってしまうと、降りられなくなるということがあるようです。木の上に取り残された猫が、救助される場面をテレビで目にしたことがあるでしょう。

こうした現象は、木登りの練習をしなかったツケなのかもしれませんね。

まとめ:猫の爪の仕組み

この記事では、猫の爪の仕組みを詳しくみてきました。

となりに何気なく寝ている猫ちゃんを、あらためて見るきっかけになったのではないでしょうか。

最後に実際に触って確かめるのもとても大切なことです。ぜひ肉球をにぎにぎして確かめてみてくださいね。