【綿棒はNG】猫に耳掃除は必要ですか?|耳の正しいお手入れ方法
人間でも全くしなくて大丈夫、ちょっとはした方が良い、定期的にしなければならない。なんてどれを信じたら良いかわからなくなってしまいます。
最近ではわりとしなくても大丈夫という解説を見かけるんですが、あなたはどう思いますか?
人間の場合ですらこれなんですから、猫にいたってはますますどれを信じたら良いのか謎です。
ですからこの記事では、インターネットの情報だけでなく本屋で売られている、飼い方の参考書等も含めて、猫の耳掃除についてまとめました。
猫の耳の健康のためにも知っておきたい情報です。
猫に耳掃除は必要?
本来、猫の耳にはちゃんと自浄作用が備わっているので、耳垢は自然と外へ排出されるようになっているからです。
健康な猫であれば、耳の中が汚れているときだけお手入れをしてあげればOK。
必要以上に耳掃除をしてしまうと、耳掃除でできた傷が原因で外耳炎になったりする恐れもあるので、頻繁に行わない方が良いですね。
ただし例外が1ケースだけあります。
それは、スコティッシュホールドなど耳の折れた猫の場合。
耳が折れている猫は、耳の通気性が悪く雑菌が繁殖しやすい環境です。耳垢も外に排出されにくい耳の形をしているので、汚れが溜まりすぎない程度に耳掃除してあげるのがオススメです。
いずれの場合であっても、耳掃除のやりすぎは注意です。
耳が汚れている時ってどんな時?
耳にトラブルがある場合に耳垢が大量発生することがあります。耳垢の多くは、黒い汚れとして出てくることが多いです。
原因①:外耳炎
細菌や真菌、外傷、アレルギーなどが原因でかゆみが起こります。猫の外耳炎の場合、マラセチアが関与していることが多く
特に耳の通気性の悪い猫に多いですが、どんな猫でも外耳炎にかかる可能性は高いです。
綿棒での耳掃除のしすぎが原因になることもあるので注意。
動物病院で点耳薬(てんじやく)、抗生剤を投与して原因を治療していきましょう。
原因②:耳ダニ
耳ダニが猫の耳に寄生すると、乾燥した黒っぽい耳垢が見られる場合が多いです。
他の猫にも感染するので、多頭飼いをしている場合は、全ての猫ちゃんにダニの駆除と治療をすることが必要。
外出することが多い猫ちゃんも、外から耳ダニをもらってくる可能性が高いので、外に出さないことが予防となります。
しかしダニの感染経路は非常に多く、人間が持ち込んでしまうことも。
ですから完全室内飼育の猫ちゃんでも、耳ダニに感染する可能性は十分あるでしょう。
早期発見であれば治療は難しくなく、耳ダニを駆除できる駆除薬を首筋にたらすだけでおしまいですから、獣医さんに診察してもらい首筋につけてもらいましょう。
ただし駆除薬ではダニの卵までは駆除することができないので、耳ダニを根絶するまで継続して治療していくことが大切です。
猫の耳掃除のやり方
- コットンにイヤークリーナーを垂れない程度、しみ込ませます。
- 耳の内側を見て、汚れを確認。
- 汚れがあれば、コットンで耳の奥から外に向かって、優しく拭いてあげます。
普段の耳掃除であればこのくらいで十分。目に見える範囲、指が届く範囲内をキレイにできればOKです。
猫の耳の中の皮膚はとても薄いので、傷つけてしまうのがとても心配。頻繁に行うものでもないので、できるだけ柔らかいコットンを使ってあげたいですね。
「綿棒は使わないの?」と思う方もいるかもしれません。
綿棒は、かえって汚れを奥に押し込んでしまったり、猫が暴れた時に耳の中を傷つけてしまう恐れがあるので、綿棒を使わないのがローリスク。
耳の奥にも汚れが見える場合は、いさぎよく獣医さんにとってもらいましょう。
日頃から猫の耳の状態をチェックしよう!
汚れがたまっていないかどうか、週に1回チェックしてあげましょう。
正常な耳垢の色や特徴、耳のニオイを知っておくことで、異常事態にいち早く気がつくことができるからです。
例えば、問題のない耳垢の特徴は以下の通り
- 色・・・・やや茶色
- ニオイ・・ほぼ無臭
- 湿り気・・少し湿っている
- 粘り気・・少し粘り気がある
いつもと違う耳垢の状態であれば病気の可能性もあります。その場合は動物病院へ早めに連れていくことをオススメします。
異常が見られる場合は、決して自己判断せず獣医師さんの意見を聞きましょう。それでも納得できない時は、セカンドオピニオンという方法をとることもできますよ。
猫の耳掃除まとめ
- 猫の耳掃除は、耳の中が汚れているときだけでOK。
- 耳の病気にかかると、耳垢が大量に出ることがあります。
- 耳掃除の方法は、コットンにイヤークリーナーを付けて優しく拭くだけです。
- 日頃から猫ちゃんの耳の健康状態をチェックしてあげましょう!
そもそも猫はキレイ好きですから、必要なときだけ耳掃除をやってあげるということで大丈夫です。
無理におこなってしまうと、ストレスやケガの原因になってしまうことも。
日頃から汚れのチェックをし、スキンシップの延長で耳掃除までできればベストですね!
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