なじめばきまま Written by Fukutaro Sugiyama

猫の爪の切り方【どこまで?・必要性や嫌がる猫の対策・ハサミの向き】

「猫が嫌がって爪切りが思ったようにできない」
「猫の爪ってどこまで切っていいのでしょうか?」

この記事ではこのような質問に答えています。

この記事を書いている僕も、最初のころは猫の爪切りをうまくできませんでした。でも最近は自信を持ってサクッと爪切りすることができています。

そこで今回は、猫の爪の切り方や上手に切るポイントなどをまとめてみました。
ではさっそく見ていきましょう!

猫の爪の切り方【猫が寝ている時がやりやすい】


ふだん、猫の爪ってどうやって切っていますか?僕がやっている流れは下記のとおり

猫の爪の切り方5ステップ

  1. 寝ている隙をうかがう
  2. 前足の肉球を押して爪をだす
  3. 前足の爪をカットする
  4. 後ろ足の肉球を押して爪をだす
  5. 後ろ足の爪をカットする

流れは上記のとおり。

僕は猫が眠っている隙に爪をカットしてしまう「ねむりネコ戦法」を使っています。

これならひっかき傷を作らなくて済みますし、猫も動かないので、わりと安心して爪を切ることができます。

起きたらすぐにやめて知らんぷりをする

もしも途中で猫が起きてしまったら、いったんストップして、完全知らんぷりを突き通しましょう。

猫も寝ぼけているので「今なにかしたかにゃ?してない?あっそう」と何事もなかったかのように再び眠りにつくでしょう。

猫の爪は押さないと出てこない

猫の爪は、上下から押してあげないと出てきません。肉球をいじくり回している飼い主ならすでに知っていることでしょう。

強く押しすぎると、それだけで猫が起きてしまうので、最小限の力で爪を押し出してあげてくださいね。

前足の親指も忘れずに

前足には爪が5本ついています。(肉球の先に4本+親指に1本)

一番やりづらくて忘れがちな爪なので、最初にやってしまうのがおすすめ。

猫の爪はどこまで切ればいいのか?

猫の爪はクイックから2ミリ先を切る

猫の爪は、ピンク色の部分から2ミリくらい残してカットしてあげるのが基本。

猫の爪をよーく観察してみると、透明な部分とピンク色の部分があるのがわかるでしょう。

ピンク色の部分には、血管と神経が通っていて「クイック」と呼ばれます。

ピンク色の部分まで切ってしまうと、出血して猫がものすごく痛がるので注意が必要です。

最初のうちは、あまり攻めなくてOK

猫の爪を見て「どこまでピンクの部分かわかりづらい…」ってときは、あまり攻めなくてもOKです。

最低限とがった部分がなくなれば、攻めすぎて神経を切ってしまうよりマシですからね。

出血したら、すぐに止血しよう

もしもピンク色の部分まで切ってしまって、出血してしまったらすぐに止血をしましょう。

市販の止血剤を使うか、心配な場合は動物病院に連れていってください。

爪切りはギロチン型・ハサミ型の2種類


猫の爪切り道具は2種類あります。

獣医師も使ってるギロチン型

ギロチンと聞くとちょっと怖いイメージですが、猫の爪を切るにはギロチンが最適です。

僕は価格重視で安い↓こちらの商品を買いました。猫の爪を切る分には問題ありませんね。

後日、注射で動物病院へいった際、かかりつけの獣医師さんの机から出てきたのは、↓廣田工具製作所の「ZAN ギロチンタイプ」という爪切り。

犬猫用の爪切りで、スパスパ切れるのが特徴だそう。

ギロチン型の使い方

穴に爪を入れてギュッと握れば、刃がスライドしてスパッと爪が切れるしくみ。

名前は怖いけど、安全設計で慣れればめちゃくちゃ安定して爪を切れます。スパスパ切れて「こんな簡単に切れていいの?」ってくらい。

ギロチンの向きはどっち?

「どっち向きで使ったらいいんだろう?」と悩むことがあるかもしれません。

結論:どっちの向きでもOK

獣医さんは持ち手の出っ張っている方が、猫の体とは反対を向くように使っていました。

ただネットを見ていると、持ち手の出っ張っている方を猫の体に向けてつかっている方もいるので、、、

自分の使いやすい向きで使えばOKですね。

子猫の爪にぴったりなハサミ型

ほかにもハサミ型の爪切りがあります。ギロチン型が苦手な方はこちらを選ぶといいですね。

子猫の爪はほそくて小さいので、ハサミ型の方が切りやすいです。

人間用の爪切りはNG

人間用の爪切りを使うのはNG。なぜなら「猫の爪がつぶれてしまうから」です。

人間用の爪切り→平べったい爪を切るのが得意
猫用の爪切り→丸い爪を切るのが得意

爪がつぶれてささくれのようになってしまうと、猫の皮膚に刺さってしまう恐れもあるので、人間用の爪切りは使わないようにしましょう。

猫の爪切りって必要なの?


そもそも猫に爪切りって必要なのでしょうか?結論からいうと「爪とぎをしていない猫は爪切りが必要」です。

猫の爪は伸びてくると鉛筆のキャップのように外側が剥がれ、ある一定の長さ以上にならないようになっています。

とはいえ、それは爪とぎをしっかりしている猫ちゃんの場合の話で、爪とぎをサボっている猫ちゃんには爪切りが必要。

なぜなら、爪が伸びつづけて肉球に刺さってしまったり、根元からポッキリ折れて出血してしまう恐れがあるから。

例えばシニア猫ちゃんとか、あまり動かない猫ちゃんを飼っている方は、爪切りをしてあげてください。

爪切りのメリット

  • 爪が折れる事故をふせげる
  • 猫パンチされても痛くない
  • ソファがボロボロにならない
  • ひっかかれても傷がつかない

室内で猫を飼っている方も、なるべく爪切りをしたほうがよさげ。

猫自身も飼い主さんも、家にも傷つけずにトラブルを避けることができますね。

嫌がる猫ちゃんの爪を上手に切る方法


爪切りが異常に嫌いな猫ちゃんっていますよね。そんな猫ちゃんを飼っている場合、どうやって爪を切ったらいいのでしょう?

今回ご紹介する対策案は下記の2つ

  • 2人1組で爪を切る
  • 動物病院で爪を切ってもらう

順番に見ていきます。

2人1組で爪を切る

1人は猫の体を押さえ、その間にもう1人が爪を切る分業制。

これができれば爪切りはとても楽になります。なぜなら「それぞれの仕事に集中できるから」です。

今まで1人でやっていたという方は、家族でも友人でもいいので「一緒に手伝って」と一声かけてみましょう。

1人でやっていたのとは比べものにならないほど、楽でビックリしちゃいますよ。マジで。

動物病院で爪を切ってもらう

最終手段として確実なのは、動物病院で爪を切ってもらうということ。

「爪切りだけに病院に行くのはちょっと…」と思うかもしれませんが、意外と爪切りだけのために定期的に通院する飼い主さんもいるようです。

それだけ猫の爪切りって大変なんですよね、、、

でも大抵の猫ちゃんは病院へ行けばおとなしくなるので、しっかり爪を切ってもらうことができます。

さらに、獣医さんは爪切りのプロでもあるので、確実に切ってもらうことができるでしょう。

どうしようもなく暴れるときは、動物病院がおすすめ。

まとめ:猫の爪の切り方

この記事では、猫の爪の切り方について解説してきました。

猫の爪の切り方5ステップ

  1. 寝ている隙をうかがう
  2. 前足の肉球を押して爪をだす
  3. 前足の爪をカットする
  4. 後ろ足の肉球を押して爪をだす
  5. 後ろ足の爪をカットする

意識すべきポイント

  • 起きたらすぐにやめて知らんぷりをする
  • 猫の爪は押さないと出てこない
  • 前足の親指も忘れずに
  • ピンク色の部分から2ミリくらい残してカットしてあげるのが基本
  • 爪切りはギロチン型・ハサミ型の2種類
  • 爪とぎをしていない猫は爪切りが必要
  • 2人1組で爪を切るととっても楽チン
  • 最終手段は動物病院で爪を切ってもらう

猫の爪切りに慣れないうちは、猫も飼い主もへんな緊張感でなんともいえない雰囲気になりますよね。

でも回数を重ねていけば、どこまで切ったらいいのかわかるようになるので、自信を持って爪切りできるようになりますよ。

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