【猫の聴力】猫がツナ缶を開ける音を絶対に聞きのがさない理由

「プシュッ、クワー(ツナ缶を開ける音)」料理中にツナ缶を開けると、一目散に猫が飛んでくることありませんか?

さっきまでそこで寝ていたはずなのに、気がつくと足元で目をウルウルさせながら「なんかくれるのかな?」と希望の目をしてきます。

我が家の猫も、いろいろな缶詰を開けるたびに飛んでくるので「なんでだろう?」と思い理由を調べてみました!

猫がツナ缶を開ける音を聞き逃さない理由


猫の聴覚は人間とは比べものにならないほど優秀なので、おいしいものの音を聞き逃すはずがありません。

猫の可聴域

例えば、猫の可聴域はどのくらいでしょうか?

「可聴域」とは、どの程度まで高い音や低い音が聞こえるか?の範囲を示したものです。周波数(Hz、ヘルツ)で測ります。
  • 猫:25Hz〜7万5000Hz(諸説あり)
  • 犬:15Hz〜5万Hz(諸説あり)
  • 人間:20Hz〜2万Hz(個人差あり)

猫は人間と比べて、かなり幅広い音を聞くことができる。

特に高音は人間の3倍以上高い音を聞くことができ、私たちが普段生活していて聞き取れない音も猫はしっかりと聞いているのです。

ちなみに人間の耳には聞こえない高い音を「超音波」と言います。広辞苑では『超音波は振動数が毎秒2万ヘルツ以上で定常音として耳に感じない音』と定義されています。

ですから猫は超音波も余裕で聞いていると言うことができるのです。なんだかイメージしづらいですけど、とにかくスゴイ!ということです。

猫の音程識別能力

音程識別能力とは、耳で聞いて違いがわかる周波数の差のことです。

例えば、人間は440Hzの音と441Hzの音を続けて聞かされても同じ音に聞こえます。しかし440Hzの音と493Hzの音を聞かせれば、多くの人は音の高さの違いを識別することができます。

(ちなみに440Hzはラの音で、493Hzはシの音です。厳密に言うとシの音ではありませんが…)かなり個人差があるのでなんとも言えませんが、6Hz程のごくわずかな差を聞き分けられる人もいるようです。

猫の場合はどうなのでしょうか?と調べてみましたが、明確な情報を得られませんでした。

高音や低音などの音程の聞き分けは、低周波では1音に1/2程度の差を聞き分けることができますが、高周波数だと、1音で1/5~1/10程度の微小な音程の違いも聞き分けることができます。猫の聴覚は驚きの能力!そのメカニズムとは-ねこちゃんホンポ

こちらの記事でも信ぴょう性は定かではありませんが、これが本当だとしたら、猫の音程識別能力は大したものではないという印象を持ってしまいます。1音というのがよくわからない単語ですが…

たとえば、猫が性的に興奮する音と言われている第4オクターブの「ミ」の音を基準に説明すると

  • ミ:659.255Hz
  • レ♯:622.254Hz
  • レ:587.330Hz

仮に第4オクターブの「ミ」の音が猫にとって低周波数であった場合、1音の1/2、つまり37Hzの周波数の差しか識別できないことになります。これは人間の感覚からしたら、特別スゴイことではないですね。

では4万Hzくらいの周波数ではどのようになるのでしょうか?第10オクターブの「ミ」を基準としてみましょう。

  • ミ:42192.32Hz
  • レ♯:39824.25Hz
  • レ:37589.08Hz

高周波だと1音の5/1〜10/1程度ですから、920.65Hz〜460.32Hzの周波数の差を聞き分けていることになります。

う〜ん、よく分からないですね。これってスゴイことなのでしょうか?詳しい方おられましたら是非ご教授願いたいです!

残る疑問…

  • 1音とは「ドレミファソラシド」の音階のことなのか?
  • そもそも私の計算があっているのか?
  • 私が周波数や音程に関して知識が浅すぎる

これら分からない点がたくさんあるので、猫の音程識別能力についてはいったん棚の上に上げておきたいと思います。

猫の音源定位能力

音源定位能力とは、音の出所を特定する能力のことです。

猫はどこから音がしているのかをほぼ正確にわかっています。

その証拠に音源特定誤差というものがあり、この数値が小さいほどどこから音が出ているのか正確に把握することができます。

  • 猫:0.5度
  • 犬:約2度
  • 人間:約4度

どんなに耳のいい人でも音の出所の特定には約4度のズレがありますが、猫のズレは0.5度。

ほぼ正確なのです!

猫は物理法則を理解している!


猫は猫缶が見えていなくても、缶詰を開ける音がすることで「猫缶がある」と認識できています。

京都大学の実験に面白い論文がありました。

①球を入れた箱を振って音を出し、箱をひっくり返して球を出す。
②音を出して箱をひっくり返すけど、箱からは球が出ない。
③箱を振っても音が出ないのに、箱をひっくり返すと球が出てくる。
④振っても音が出ず、ひっくり返しても球は出てこない。

参照-ネコのココロ、研究者のココロ。

以上の4つのパターンを猫に見せた時、②と③の時は猫が箱を見つめる時間が長くなりました。

「球が出てくるはずなのに?」または「球は出てこないはずなのに?」と不思議に思って考えていたと推測できるのです。

つまり猫は缶詰の開封音がするかどうか、缶詰の中においしいものが入っているかどうかという2つの関係を理解しており、見えない猫缶の中身を音だけで予測しているのです。

「なんだそんなの当たり前じゃない?」と思う方もいるかもしれません。

それは人間がとても高度なことをいとも簡単に無意識のうちに行っているからです。

こうして論文として発表されることはとても重要なのです。

猫がツナ缶を開ける音を聞き逃さない理由まとめ

  • 猫は聴力がとても優秀だからです。
  • 人間には聞こえない音も聞いています。
  • 音の出所を正確につかむことができます。
  • 猫は缶詰の開封音から、缶詰の中身をイメージしています。

「猫は耳が良い」とは知っていましたが、単に音がたくさん聞こえるだけだろうと思っていました。

しかし調べてみると猫の聴覚は人間よりはるかに優れていることがわかりましたね!

おいしいものの音を聞き逃すはずないのです!