なじめばきまま Written by Fukutaro Sugiyama

猫の毛色・柄はどんな種類があるの?【飼っている猫を見分けよう!】

「猫の毛の色は何種類あるの?」
「うちの子は何色って呼んだらいいんだろう?」

この記事ではこうした質問に答えていきます。

この記事を読んだあと、あなたの飼っている猫をもう1度見なおしてしまうことでしょう。絶対に。

そのあと他の猫たちの被毛を見て、つぎつぎと分析したくなること必至です。(僕もまさにこんな感じです。)

ではさっそく見ていきましょう!

猫の被毛の決めかた


まず前提として、猫の被毛はどうやって分類されているのかご紹介します。

猫の毛はものすごく簡単にいうと

[毛の色+毛のパターン]で決定されます。

+αで「毛の質」「毛の長さ」など特別な特徴を考慮することもあります。

たとえば、上の写真のような白猫がいた場合「ホワイトのソリッド」といった具合です。

今はなんのことか分からないと思いますが、記事を読み進めていくうちに、なんとなく分かってくると思います。

とはいえその組み合わせは膨大で、この記事で全てを扱うことはとてもできません。ですから分かりやすい部分をピックアップして解説していきます。それでも多いので覚悟して読んでくださいね。

※猫の被毛を決定づけるのは遺伝子ですが、話が難しくなるのでこの記事ではあえて触れません。また、分け方についてもいろいろあると思います。

猫の毛の色

毛の色
まずは毛の色からです。

ホワイト

ホワイト
これは簡単ですね。白です。

ブラック


これも簡単。黒です。

レッド(オレンジ)

レッド
ここからちょっと難しくなっていきます。遺伝子学者やブリーダーなどはオレンジ色の猫を「レッド」と呼びます。

なおこの記事でも、「専門家の呼び方(色の見た目)」で解説しているので、専門用語が分からなくても大丈夫です。

クリーム(イエロー)

クリーム
黄色またはベージュっぽい色の猫を「クリーム色の猫」と呼びます。

ゴールド(薄いオレンジ)

ゴールド
クリームよりもややレッドに近い感じの色合い。

ブルー(グレー)

ブルー
灰色はブルーと呼びます。まぁなんとなく分かりますが、、、

ラベンダー(ライラック)

ライラック
ブルーを少し薄めた感じの色合い

シルバー

シルバー
ブルーをさらに薄め、ラベンダーよりも少し薄い色合い。

ブラウン系

茶色の呼び方は本当にたくさんあります。猫の被毛にはブラウン系が多いことから、豊富な色合いが生まれたのでしょう。ここでは3種類だけ。

チョコレート

チョコレート
チョコレート色です。こげ茶色っぽい黒みのあるブラウンですね。

シナモン

シナモン
シナモンの木の色。

フォーン

フォーン
シナモンを薄めるとフォーンという色になります。

猫の毛のパターン

次に紹介するのは「毛のパターン」です。一言でいうと「模様(もよう)」のことです。

これは色ではないので、ここでは色のことは忘れてください。どんな色であれ、模様に注目してください。

ソリッド

ホワイト
全身が単色の猫の模様を「ソリッド」と呼びます。白猫や黒猫も「ホワイトのソリッド」「ブラックのソリッド」という呼び方でOKです。

タビー

タビー
タビーと呼ばれているものは5種類に分類できます。

マックレルタビー(トラ)

マックレル
マックレル(mackerel)とは魚の「サバ」という意味で、全身に細いシマシマが入ります。

”キジトラ””茶トラ””サバトラ”と呼ばれているパターンです。

クラシックタビー(渦まき)

クラシック
渦まきのある太いシマシマ柄。マックレルのようなはっきりとしたシマシマではなく、不規則な模様が全身に入ります。

脇腹にある丸いまだらが特徴的。そうした斑点は「ブルズアイ」や「オイスター」などと呼ばれています。

ティックドタビー(霜降り)

ティックド
足、首、しっぽに薄いシマシマが現れますが、その他の部分ははっきりとしたシマシマはありません。
ティックドタビーはアビシニアン、ソマリ、シンガプーラなどの猫種によく見られるパターンです。

アグーティタビー

ティックド
ティックドタビーをさらに薄めた感じですね。

アグーティとは、本来あるはずの濃い部分がハッキリしないパターンのこと。体全体に薄〜いシマシマが入っているのですが、よく見ないと分かりません。

スポッテッドタビー(斑点)

スポッテッド
これは分かりやすいです。ヒョウのように、大きさがそろった斑点模様(はんてんもよう)が全身に入ります。

しかし実際のところは、マックレルタビーのシマシマが分断され、まだらに見えているだけです。

ですからよーく観察すると、シマシマの線状に斑点模様ができているのが分かります。

パーティカラー(カラフル)

白、黒、レッドから2色または3色が組み合わされたパターン。いろんな色が入っているのでカラフルで、楽しげですね。

白い毛を含む場合は、ローグレード・バイカラー・ハイグレード(2色)

バイカラー
2色の毛色を持つパターン。白色の割合によって下記のとおり、呼び方が変わってきます。このような白が混じることをホワイトスポットと呼んだりします。

ホワイトの割合が、

  • 40%未満→ローグレード
  • 40〜60%→バイカラー
  • 60%以上→ハイグレード

トータスシェル(サビ)

白い毛を含まず、レッドが体全体に散らばったような模様のことをトータスシェルと呼びます。

亀の甲羅(tortoiseshell)に似ているのでこう呼ばれており、日本では「サビネコ」のことですね。

キャリコ(三毛)


白・黒・レッドの3色が入ると、キャリコ(ミケ猫)になります。

ポインテッド

ポインテッドとは、耳、顔、足の先端、しっぽだけが濃い色をしているパターンのこと。
ポインテッド
体の末端(体温の低いところ)だけが濃くなり、体の中心(体温が高いところ)は薄くなります。
シャム、ヒマラヤン、トンキニーズ、バーミーズが典型的なポインテッドです。

ティッピング現象

ティッピング現象が起きた猫は、特定の模様を持たず、体の大部分がランダムなまだら模様をしています。
ティッピング
これは毛の1本1本の色がわかれているためです。
1本の毛にどこまで色が入っているかで、呼び方が変わります。

  • 毛の先端だけ→チンチラ
  • 毛の中間まで→シェイド
  • 毛の根本まで→スモーク

ロゼット(ヒョウ柄)

スポッテッドタビーの内、スポット(斑点)に2色の色を持つパターンを「ロゼット」と言います。
ロゼット
ベンガルが持つ野性的でとても美しい特徴的なパターンです。

猫の毛の長さ


「毛の長さ」によっても猫の被毛はわけられます。とはいえこれはとっても簡単なのですぐに分かりますね。大きく分けて2種類です。

  • ショートヘアー(短い毛)
  • ロングヘアー(長い毛)

猫の毛の特別な特徴

最後に紹介するのは「毛の質」についてです。とはいえ毛質が特徴的な猫は品種固有のものだけ。

つまり道路を歩いている猫が持っていることはまずないです。

無毛

スフィンクス
「毛が無い」または「あったとしても極端に少ない」という猫もいます。

スフィンクス、ドン・スフィンクスという猫種がそうです。”毛が無い”のが毛質って面白いですね。

巻き毛・カール・縮れ

コーニッシュレックス
毛が「カール」「縮れ毛」といった毛を持っている猫もいます。

コーニッシュレックス、デボンレックス、セルカークレックス、ラパーマという猫種は毛がくるんくるんにカールしている珍しい猫たち。

うちの猫の被毛を分析してみた

ここまで知ると、飼っている猫の被毛を分析したくなるのが、猫好きというもの。

この衝動は誰にも抑えられません。だから僕も、飼っている3匹の猫の被毛を分析してみました。

ちび子の場合

ちび子
全体がこげ茶色っぽくシマシマが入っているのですが、おそらく太く大きな斑点に近いため、クラシックタビーに分類されるでしょう。

毛の色:チョコレート
毛のパターン:クラシックタビー
ショートヘアー

ミーちゃんの場合

ミーちゃん
ミーちゃんの場合は、うたがうことなくシルバーのクラシックタビーですね。

毛の色:シルバー
毛のパターン:クラシックタビー
ショートヘアー

クーちゃんの場合

クーちゃん
まずシナモン色にスポッテッドのタビーがありますね。さらにホワイトスポットが足と胸、顔にあるのでローグレードでしょう。考え方としては下記のとおり

(シナモンのスポッテッド)+白のローグレード
毛の色:シナモン
毛のパターン:スポッテッドタビー
ホワイトスポット:ローグレード
ショートヘアー

まとめ:猫の毛色

正直いってしまうと、猫の被毛はたくさんあるので見分けるのが難しいですね。

血統書つきの猫がどう分類されているのかを見ると、だんだん目がこえてきて、複雑な模様も分類できるようになってきます。

あなたの猫はどんな被毛をもっていますか?

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