【解説】猫の耳が赤い!ときの原因と対処法

たくさんの毛に覆われている猫は、その下にある「皮膚の異常」に気がつきにくいものです。とくに黒い毛の猫ちゃんはわかりにくいですね。

猫の耳は毛が薄いので、皮膚のトラブルがわかりやすい部分でもあります。
この記事ではとくに、猫の耳が赤い原因と対処法をご紹介していきます。

耳が赤いといっても、耳の一部部分が赤いのか? 耳全体が赤いのか? いろいろなシチュエーションがあると思いますので、チェックしていきましょう。

ただし病気の判断に用いるのではなく、獣医師さんへの説明等のご参考になさってください。

猫の耳が全体的に赤い原因

まずは耳全体が赤い時の原因について考えていきましょう。

興奮している

興奮して顔を真っ赤にする人がいるように、猫も興奮すると耳が赤くなることがあります。

赤くなるというよりも、薄いピンク色が濃いピンク色になるという表現の方が正しいのかもしれません。
耳の他にも、鼻や口周りの色が同時に変化する猫ちゃんもいるようです。

もともとの色が茶色や黒色だと、変化しても気付きにくいですが、薄いピンク色をしている猫ちゃんの場合は、はっきりと濃いピンク色に変化することもあります。

この場合、興奮状態がおさまればもとの色に戻るので放置してOKです。

発熱している

猫の耳が赤いときは熱を出していないか確認しましょう。

体温が高くなると、猫の耳は赤くなります。

猫は全身に汗をかいて体温を下げることができないため、耳にある毛細血管から熱を放出しているのです。
そのため体温が高いと「体温を下げよう」として、耳が熱く赤くなるという変化が生じます。

たくさん遊びまわったり、興奮した後も体温が上がることがありますが、鼻水やくしゃみなどの症状が見られるようなら、猫風邪を起こしている可能性があります。

【猫の耳が熱い!】6つの原因と対策を知り、元気かどうか判断する

猫の耳が部分的に赤い原因

次に耳が部分的に赤くなっている時の原因についてみていきましょう。

アレルギー症状

猫の耳に赤い斑点が見える場合、アレルギー症状の疑いがあります。

アレルギー反応を起こした猫の皮膚には、湿疹のような赤いポツポツが見られるからです。左右対称に現れるのも特徴。

猫も人間と同じようにさまざまなものにアレルギー反応を示します。

  • ノミ
  • ダニ
  • カビ
  • 花粉
  • ハウスダスト
  • 食べ物(主にタンパク質)

アレルゲンによって症状は異なりますが、「かゆみ」「目の周りが赤く腫れる」「脱毛」などの症状が見られることが多いようです。
かきむしってしまい、出血するということも珍しくありません。

外耳炎

これも症状によってさまざまですが、猫に多い病気の1つです。

猫の耳が何らかの影響で炎症を起こしまうというのが外耳炎という病気。

  • 耳の中の細菌、真菌の数が異常に増える
  • 耳掃除のしすぎで耳の中に傷が付く
  • 猫同士のケンカで、傷口から雑菌が入った

などなど原因は無数に考えられます。

炎症を起こすと、頻繁に耳をかくようになったり、頭を振ったり、耳の中が赤いなどの症状が見られます。
さらに進行が進むと、耳垢が大量に出たり、耳からくさいニオイがするようになります。

また、耳の奥まで炎症が広がってしまうと中耳炎・内耳炎を引き起こし
まっすぐに歩けない、旋回するなどの神経症状にまで発展するケースがあるので、早めに治療をするに越したことはありません。

耳血腫(じけっしゅ)

あまり聞きなれない言葉ですが、

耳血腫のでき方

  1. 耳の血管が破れてしまい
  2. 皮膚と耳介軟骨の間に血液がたまる
  3. その結果、耳が膨れる

という状態を耳血腫といいます。

外耳炎をこじらせることで引き起こされるケースが多いと言われていて、
猫同士のケンカなど耳への外傷や物理的刺激が加わることが原因となる場合もあります。

治療が遅れてしまうと、耳の形が変形してしまうこともあるので、早めに動物病院を受診することが大切。

耳ダニ症

猫の両耳が赤い、かつ脱毛が見られるなら耳ダニに感染している疑いがあります。

目には見えないほど小さなダニが、猫の耳の中で爆発的に増殖し、激しいかゆみを引き起こすとても厄介な病気です。

詳しくは下記の記事にまとめましたので、ご覧ください。
【猫の耳ダニ症】どんな病気?知っておきたい簡単な予防と治療法

猫の耳が赤いときの対処法

アレルギー症状の場合の対処法

アレルゲンを特定して、排除します。

とても簡単そうに見えますが、実際に治療を始めると「とっても厄介な問題だ!」と気が付かれることでしょう。
なぜならアレルゲンとなる物質はそこら中にあるからです。

一例として「ノミアレルギー」の場合、駆除薬でしっかりとノミの駆除と予防をしなければなりません。

「ハウスダストアレルギー」の場合は、部屋をしっかり掃除するしかありません。

動物病院へ行けば、アレルギー症状を抑える薬を処方してもらえますが根本的治療ではなく対処療法にすぎません。
アレルギーが原因の場合は、辛抱強く治療を続けていくしかないでしょう。

外耳炎の場合の対処法

動物病院へ連れていき、治療してもらいましょう。
原因によって治療法が異なります。

原因による治療法

  • 汚れがひどい場合は耳洗浄を行い、点耳薬で治療していきます。
  • 細菌や真菌が異常に増えた時は、抗生物質を処方。
  • 症状がひどい場合はステロイド剤を処方することもあるそうです。

治療期間は10〜15日、慢性的な外耳炎の場合は2ヶ月ほど完治に時間がかかってしまうことがあります。

早期発見ができれば、早く治すことができるので、日頃から猫ちゃんの耳チェックを行ってあげましょう!

耳血腫の場合の対処法

こちらも動物病院へ連れていき、腫れている部分に針や注射器をさして、溜まっている液体を抜いてあげます。

外耳炎を原因とした二次的な状態である場合が多いので、早めに治療を行うことができれば、ほとんど重症化する可能性はありません。

ですから、予防として日頃からのこまめな耳の観察が重要ですね。

耳ダニ症の場合の対処法

動物病院へ連れていき、顕微鏡を使ってダニがいるかどうか検査てもらいましょう。

耳ダニが完全にいなくなるまで、しっかりと駆除薬を使って治療を続ければ完治するので、獣医さんの指示をしっかり守ってください。

そのほか、カーペットやソファや寝具などはダニが増殖しやすい環境であるため、定期的に掃除をし清潔に保つことが、予防となります。

猫の耳が赤い時まとめ

猫の耳が赤くなる原因を6つご紹介しました。

  • 興奮
  • 発熱
  • アレルギー
  • 外耳炎
  • 耳血腫
  • 耳ダニ

猫のチャームポイントである耳をキュートに保ってあげるためにも、日頃から耳に異常がないかチェックしてあげてください。

異変に気がついたなら、迷わず適切な対処を心がけたいものですね。