ターキッシュアンゴラ Turkish Angora
ターキッシュアンゴラの基本情報
体重 | 2.5〜4.5kg |
ボディタイプ | フォーリン |
毛の種類 | 長毛種 |
毛の色 | あらゆる色とパターン |
性格 | とても賢く、飼い主に従順。活発に動き回り、遊び好き。 |
登録団体 | CFA、TICA、GCCF、FIFe |
ターキッシュアンゴラの特徴
長くて艶やかな被毛
ターキッシュアンゴラは、シルクのような長い被毛が特徴的。
原産地はトルコのアンゴラ(現在のアンカラ)で、そこに住んでいるウサギやヤギも、同じように長い被毛を持っている。
長いとグルーミングが大変そうだが、意外とそうでもない。
なぜなら、ターキッシュアンゴラの被毛はシングルコートだからである。
グルーミングも頻繁に行う必要はない。
自然発生した長毛猫
ターキッシュアンゴラは長毛の猫としては、もっとも古い種だとされている。
そもそも、猫という生き物は短毛で、長毛の猫はいなかった。
ところが、住んでいる場所からの影響を受けて遺伝子が変化し、長毛の猫が生まれたと考えられている。
ちなみに、自然発生した長毛猫にはターキッシュアンゴラのほか、サイベリアンやノルウェージャンフォレストキャットがいるが、いずれも寒い地方で生まれている。
あらゆる色やパターン
ホワイトは、伝統的でとても人気が高い。
しかし、近年、多くのブリーダーがあらゆる色やパターンのターキッシュアンゴラを開発している。
ブラック、ブルー、レッド、クリームといったソリッドカラーから、
さまざまな縞模様、スモーク、キャリコ(三毛)など。
色や模様にほとんど制限はなく、明らかに異種交配があったことを示すもの以外は公認されている。
とても賢く、活発な猫
ドアを開けることを簡単におぼえ、部屋に入ってきては、飼い主がするすべてのことを興味深そうにながめる。
また、とても活発で、ドアの上部など予想外の高い場所で見つけることもしばしば。
ターキッシュアンゴラは、高い知性と運動能力により、はるか昔から生きてきたのだろう。
ターキッシュアンゴラの歴史
トルコでは、何百年も昔から長毛の猫がいたという記録がある。
トルコ・アンカラ周辺も、冬は気温がとても低くなる地域で、こうした地理的条件が長毛の猫の自然発生をうながしたのだろう。
一時的な人気
17世紀には、ヨーロッパへさまざまな長毛種の猫が入ってきていた。
ターキッシュアンゴラもこの時期にヨーロッパへ連れてこられ、ルイ15世やルイ16世、マリーアントワネットの愛猫になるなど、王族貴族の間で人気が高かったという。
1800年代後半には、その価値が急上昇する。
1890年にキャットショーが開催された時などには、なんと5000ドル(約50万円)の値がついたという。
絶滅の危機
しかし20世紀半ばになると、ペルシャの人気が上回るようになる。
ターキッシュアンゴラの艶やかな被毛は、ペルシャの被毛を改良するため、異種交配の相手として使われるようになった。
こうした結果、純粋なターキッシュアンゴラは絶滅寸前にまで追い込まれてしまう。
トルコ政府による保護
トルコで細々と生きる程度にまで減ってしまったが、幸いなことに、トルコ政府がターキッシュアンゴラを保護するために動き出し、アンカラ動物園で計画交配をスタートさせる。
慎重な交配が始められ、この計画は今なお続いている。
動物園は猫たちを厳重に保護しており、正確な血統の記録も残されている。
1962年、トルコに駐屯していたアメリカの大佐が、2匹のターキッシュアンゴラを動物園から譲り受け、アメリカに連れ帰った。
この猫たちが、アメリカでのターキッシュアンゴラの基礎となっている。
その後も続々とやってきたため、アメリカでは一定数を保てるまでになった。
CFAは1972年にチャンピオンシップ・ステータスとして公認し、
1979年にTICAが設立された時、ターキッシュアンゴラはチャンピオンシップの最初の品種の1つとして公認されている。
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