ラグドール Ragdoll
ラグドールの基本情報
体重 | 3.5kg〜7.0kg |
ボディタイプ | ロング&サブスタンシャル |
毛の種類 | 長毛種(セミロング) |
毛の色 | ブルーポイント、チョコレートポイント、ライラックポイントなど |
性格 | おっとりとしていて静か。人間が大好きで、愛情深い。 |
登録団体 | CFA、TICA、GCCF、FIFe |
ラグドールの特徴
とても大きいぬいぐるみ
ラグドールは猫種の中でも最大級の体を持つ。
ずっしりと重いが、抱かれるとだらんと脱力する姿から、ぬいぐるみを意味する「ラグドール」という名前が付けられた。
ラグドールは成熟が遅く、2〜3年かけて毛色が安定し、完全に成熟するまでには4年かかる。
セミロングの被毛はシルキー
セミロングの長さの被毛は、手触りがウサギのように柔らかい。
色とパターンは登録団体によって異なるが、基本的には下記のとおり。
毛色
- ブルー
- チョコレート
- ライラック
- シナモン
- フォーン
- レッド
- クリーム
パターン
- ポイントカラー
- バイカラー
- ミテッド
- バンパターン
人気なのはシールポイント、ブルーポイントのラグドールである。
おとなしくておっとりしている
性格もぬいぐるみのように、おとなしくて、鳴き声も小さく控えめだ。
また、ほかの猫種に比べると、人間に興味をもつ傾向があり、
飼い主のあとをついて回ったり、寄りかかって寝たり、子どもたちとも仲良く過ごせる。
しかし、眠くなればさっさと昼寝の体勢に入ってしまう一面もある。
ラグドールの歴史
1963年、アメリカ・カリフォルニア州リバーサイドでブリーダーをしていた、アン・ベイカーによって開発された。
彼女は自分の飼い猫を、近所で飼われていた長毛の白猫「ジョゼフィーヌ」と交配させる。
この交配により「ダディー・ウォーバック」が生まれた。
ジョゼフィーヌはその後、「バックウィート」「フジャンナ」という雌猫ももうけた。
この血統がラグドール誕生に大きく関わっている。
1965年、ベイカーはダディー・ウォーバックとバックウィートを交配させる。
この交配によって生まれたポインテッドの子猫が、ラグドールとして初めて登録された猫となった。
利権をめぐるごたごた
ベイカーはその後、1971年にIRCAという独自の登録機関を創設。
「ラグドール」という名称の商標登録とフランチャイズ化に乗り出す。
さらに、ラグドールの繁殖と登録に関する厳しい規定を設け、IRCA以外の団体への登録を認めないとまで主張した。
そのため、ブリーダーたちから大きな反感を買い、やがてベイカーとの行動を別にすることになる。
ラグドールを広める
そんな中、猫種確立に尽力したのが、デニー&ローラ・デイトン夫妻とブランチ・ハーマンなどのブリーダーだ。
キャットショーに積極的に出陳し、主だった登録団体に精力的に働きかけた。
こうしたブリーダーたちがさらなる開発を続けたことにより、ラグドールは広く知られるようになった。
猫種の登録
1981年にはCFAへ新種登録の申請を行ったが、あえなく却下されてしまう。
一方でTICAは1979年の設立直後にチャンピオンシップに公認している。
1981年にはイギリスへも渡っており、たちまち人々の心をつかむ。
スー・ワード=スミスは、1987年にラグドール・キャットクラブを設立しただけでなく、GCCF公認にも貢献した人物だ。
そのかいあって、GCCFは1990年にラグドールをチャンピオンシップに公認した。
CFAに却下されてから12年後の1993年、CFAはラグドールを登録した。
1998年にはプロビジョナル・ステータスに昇格し、2000年にはチャンピオンシップ・ステータスへの公認を勝ち取ったのだった。
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