なじめばきまま Written by Fukutaro Sugiyama

ベンガル Bengal

ベンガルの基本情報

体重 3.5〜8.0kg
ボディタイプ ロング&サブスタンシャル
毛の種類 短毛種
毛の色 ブラウンタビー、シルバータビー、スポッテッド、マーブルなど。
性格 社交的で明るく、人なつこい。活発に遊び、水遊びが好きな個体も多い。
登録団体 CFA、TICA、GCCF、FIFe

ベンガルの特徴

美しく豪華な被毛

ベンガルの被毛は、息を呑むほど美しい。
短毛で、なめらなか手触りの柔らかい毛が密に生えている。

パターンは2種類

  • スポッテッドタビー:ベンガルのスポットは「ロゼット」といい、2色もしくは2種類の色調を持つ。ヒョウやジャガーの模様のよう。
  • マーブルタビー:大理石に見られる長方形のような模様。ウンピョウをぼかしたような印象。

毛色は、ブラウンからブラックまでの全てのバリエーションが認められている。
最も人気が高いのは、ブラウン・スポッテッドタビー。

グリッター

個体によっては、キラキラと黄金に輝く、金色の毛をもつ。

ヤマネコのような外見

胴は長く、筋肉質で、とてもがっしりとしている。

頭部は縦長で、丸みのあるくさび形。
耳は中くらいの大きさで、先端が丸い。

幅広の鼻を持ち、ウィスカーパッドはふっくらと目立つので、ワイルドで夜行性的な外見を強調している。

社交的で、とても活発

飼い主とコミュニケーションを取るのが好きで、鳴いて注目を集めようとする。

水遊びが好きな個体も多く、シャワーを浴びるのにも抵抗がない。

また、運動量が多く高い所も好きなので、退屈とは無縁の生活を送ることができるだろう。

ベンガルの歴史


ベンガルが猫種として確立するまでには、いくつかの道筋があり、1つにまとまるまでには数十年の歳月を要した。

絶滅を救おうと、、、

アメリカのジーン・サグデン・ミルは、美しい被毛をもつ猫科の動物が、密猟者のターゲットになり、絶滅することを危惧していた。

そこで1961年、種の保存のため、野生のベンガルヤマネコを入手する。

すると、このヤマネコと飼っていたイエネコが自然交配し、子猫を産んだ。

ミルは計画交配をこころみるも、いったんは失敗に終わる。

次は白血病の研究と関係する

1970年代のアメリカ、ウィラード・センターウォール博士は、

「ベンガルヤマネコが白血病を発症しない理由を明らかにすることで、ヒト白血病のメカニズムも解明できるのではないか?」と考え、

その研究のためにベンガルヤマネコとイエネコを交配させ、多数の子猫を産ませた。

ベンガル種発展の立役者

同じ頃のアメリカ、ウィリアム・エングラーは入手が困難になっていたネコ科の動物を確保するため、国内でベンガルヤマネコとイエネコの異種交配を行なった。

そして生まれた子猫たちに「ベンガル」と名付けた。

しかし彼は1977年に亡くなり、彼のベンガルたちは友人に引き取られていった。

道が1つに。

1980年代に入ると、再びミルが登場する。

ミルはセンターウォール博士から、交配種を数匹譲ってもらい、交配実験を再開したのだ。

さらに1982年には、エジプシャンマウも交配に加える。これにより、グリッター遺伝子がベンガルに受け継がれた。

そのほかにも異種交配が行われ、ミルはついに理想的なベンガルを誕生させた。

猫種の登録

エキゾチックな容姿で人々を魅了したベンガルは、1986年にTICAの公認を受け、1991年にはチャンピオンシップ・ステータスに昇格。

イギリスへは1990年代初頭に輸入されたが、GCCFがチャンピオンシップ・ステータスに認定したのは、2005年のことだ。

CFAは1998年にイエネコ以外との交配種は公認しないと宣言しているが、2018年にチャンピオンシップ・ステータスに受け入れた。

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