バーミーズ Burmese
バーミーズの基本情報
体重 | 3.0〜6.0kg |
ボディタイプ | コビー |
毛の種類 | 短毛種 |
毛の色 | 主にセーブル、シャンパン、プラチナ、ブルー(ほかの色を認める団体もある) |
性格 | 愛情深く、飼い主に忠実。遊び心がある猫。 |
登録団体 | CFA、TICA、FIFe、GCCF |
バーミーズの特徴
全体的に丸い
顔の丸さが特徴的で、頭部は丸く、あごも丸いので、全体的に丸い印象を与える。
大きな丸い目は離れてついていて、色はイエローからゴールド。
体は中型の大きさでコンパクトながら、筋肉質でがっしりとしている。
バーミーズとヨーロピアンバーミーズ
祖先は同じだが、バーミーズはアメリカ、ヨーロピアンバーミーズはイギリスで、それぞれ独自の開発過程をたどった。
その結果、外見にも違いが生じたので、CFAは別々の猫種として扱っている。
主な違いは下記のとおり
猫種名 | バーミーズ | ヨーロピアンバーミーズ |
毛色 | 4種類 | 10種類 |
ボディタイプ | コンパクトな丸み | 丸みを帯びたエレガントな外見 |
目の形 | まん丸の目 | 目頭がわずかに傾斜している |
愛情深く、飼い主を重視する猫
人と遊ぶのが大好きで、シャムほどではないにしろ、うるさいくらいにまとわりついてくることがある。
性格がはっきりとした猫で、愛情を受けたり与えたりすることを強く望む。
コンパニオンペットとして最適で、退屈を感じる暇などないだろう。
バーミーズの歴史
バーミーズの歴史を簡単に要約すると、ビルマ(現在のミャンマー)で自然発生した猫を、アメリカで品種開発した猫だ。
原種のバーミーズ
タイやミャンマーなど、東南アジアの国々に存在していて、タイの高僧によって書かれた『Tamra Maew(猫の詩)』にも登場する。
この書物にはコラットやシャムについても書かれていて、これら3種類の猫が区別されていたことがわかる。
アメリカに渡る
アメリカ海軍の軍医ジョゼフ・トンプソンは、アジアを旅行した際にバーミーズを見てすっかり魅了されてしまい、
1930年、メスのバーミーズ「ウォン・マウ」を輸入した。
ウォン・マウは、シールポイントの「タイ・マウ」というシャムと交配し、子猫を産む。
さらに、ウォン・マウとその息子「イェン・イェン・マウ」を交配(戻し交配)すると、ダーク・ブラウンの子猫が生まれた。
この子猫たちがバーミーズと名付けられて、新種として1936年CFAに登録された。
ちなみにバーミーズという猫種名はビルマに由来している。
ところが、バーミーズ人気が高まると、需要と供給のバランスが崩れ、無差別な異種交配が横行。
その結果として、種としての純血が失われ、1947年にCFAの認定も取り消されてしまう。
再出発
真面目なブリーダーはこれを心に留め、雑種との異種交配をやめ、純粋なバーミーズの繁殖に集中した。
再び種として登録されるまでには6年もかかった。
そして1958年にバーミーズのスタンダードが発表されると、翌年にはCFAにも採用され、ほかの登録団体も続いた。
ヨーロッパでは…
イギリスに再上陸したのは1949年のこと。
(以前にも上陸はしていたが、異種交配が盛んに行われた結果、バーミーズと呼べる猫はいなくなっていた。)
1952年にはGCCFによってバーミーズが種として認められる。
1955年には、初めてブルーのバーミーズが生まれ、イギリスでは、ブルーやシャンパンといったバーミーズも認定させようとする動きが起こった。
さらに1970年代に入ると、レッドやクリーム、ライラックなどさまざまなカラーバリエーションが見られるようになる。
それに伴い、猫登録団体も次々と新しい毛色を受け入れる。
そうして2002年に、CFAはヨーロピアンバーミーズをチャンピオンシップ・ステータスに昇格することを承認した。
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