なじめばきまま Written by Fukutaro Sugiyama

【旅行】猫を飛行機に乗せる方法【国内線/国際線】

猫を飛行機に乗せるにはどうしたらいいのでしょうか?

「猫を旅行に連れて行きたい!」でも実際に利用するとなると、書類とか猫のストレスが気になって、消極的になってしまいます。

そこでこの記事では、旅の出発〜帰宅するまでの流れを最低限まとめてみました。(※最低限です。)

航空会社や国などによって必要になってくる書類は違ってくるので、計画段階で猫を連れて行けるのか、入念に調べておくことをおすすめします。

国内線の飛行機


JAL、ANA、スカイマークなどの主要な航空会社は猫を預けることができます。

しかし気をつけておきたいのが格安航空会社を利用するとき。格安航空会社はペットを預けることができません。

ですから、飛行機を使って移動するとなると、JAL、ANA、スカイマークなどの主要な航空会社を選ぶことになります。

出発前:書類と猫の体調を整えよう

必要な書類は下記の1つだけ

  • 同意書または確認書

事前にプリントアウトして記入しておくと、空港カウンターで書く時間が短縮できるのでおすすめ。

ANAでは「事前予約サービス」があります。ウェブサイトから同意事項に同意することで、当日の同意書の提出も必要なくなるので、ANAを利用する時にはとっても便利なサービスですね。

猫の体調を整える

  • 熱はないか?
  • 食欲はあるか?
  • 嘔吐していないか?
  • 下痢していないか?
  • せき、くしゃみはしていないか?
  • 呼吸、心拍数は上がっていないか?

上記のとおり

飛行機の中の環境は、日常生活とは異なる環境なので、猫の体調はしっかり整えておきたいところ。体調不良だと、飛行機に乗れないことも、、、それだけは避けたいですね。

出発空港:猫のチェックイン

空港へは余裕を持って到着し、30分前までにはチェックインを済ませます。行く場所は「手荷物カウンター」。手荷物を預けるときと一緒ですね。

この時に同意書の提出とペット料金3000〜6000円を支払い、一時猫とは離れ離れになることに…

猫は出発まで、空港内の空調がきいた部屋で保管され、そののち飛行機の貨物室へ運ばれていくそうです。

コンテナについては、貸してくれる会社もあれば、貸してくれない会社もあります。在庫がなくなってしまっているという可能性もあるので、持参することをおすすめします。

コンテナを買うときは、IATA(国際航空運送協会)の基準に準じたものを購入します。布製のキャリーバッグや貧弱な作りをしているケージは使用できません。

飛行機内:猫には会えない

飛行機が飛んでいる最中に猫に会うことはできません。
貨物室に預けられているからです。

僕たちは客室と貨物室とを行き来することができないので、飛行中だけは猫と会えないことを肝に銘じておきましょう。

つまり、途中でご飯を与えることも、様子をみることもできないのです。

到着空港:猫を受け取ろう

目的地に到着すると、到着ロビーにて係員の方が直接引き渡してくれます。手荷物のようにターンテーブルで回ってくるわけではありません。

国際線の飛行機


猫と一緒に日本から海外へ行くときには、少し複雑です。

国ごとにマイクロチップ、混合ワクチン接種の証明書、健康診断の提出…などかなり細かく条件が定められているからです。

簡単に説明すると以下のとおり

行き
日本を出るための条件+相手の国に入るための条件をクリア
帰り
相手国を出るための条件+日本に入るための条件をクリア

1週間くらいの海外旅行に行く場合、これらの手続きを日本を出国するかなり前から済ませておかなければいけません。

出発前:必要書類を全て揃える準備

半年前くらいから準備を始めておくべきです。理由はシンプルで「とにかく時間がかかる」から。
「1週間前からでいいだろう」なんて考えていると、余裕で間に合わなくなるので要注意。

農林水産省動物検疫所

まず、日本から猫を持ち出すときには、空港の検疫所で輸出検疫証明書を交付してもらう必要があります。

出国の7日前(国によってはもっと早めの連絡が必要)までに動物検疫所に連絡し、まずは検査申請をします。

そして当日、空港で輸出検査をし、英語の輸出検疫証明書が発行されます。

なんか、もうこの時点でかなり面倒くさいですよね。そうなんです。ペットを海外に連れて行くって結構大変なんです。病気とかウイルスを持ち込んだら大変なことになりますからね。でも1つ1つ丁寧にこなしていけば大丈夫です。
»動物検疫所

相手国に入国するための条件

これは国によってかなーり違います。旅行に行く国の大使館または、相手国の動物検疫所に直接連絡し確認する必要があります。

≫大使館一覧

入国条件の一例
・事前許可(パーミット)
・マイクロチップの装着
・狂犬病の予防接種
・猫白血病などの予防接種

予防接種の抗体ができているかどうか、検査結果を記載する必要がある国では、獣医師さんによる証明書が必要になることも。その場合「予防接種」→「抗体の検査」→「証明書の発行」という流れになり、かなりの日数をようすることが考えられます。

くれぐれも早めに準備をしましょう。

出発空港:猫のチェックイン

国際線ターミナルの手荷物カウンターでチェックインを済ませます。同意書の提出とペット料金25000〜40000円の支払いも同時にしましょう。

飛行機内:基本、猫には会えない

日本の航空会社では、貨物室に預けられるので飛行機が飛んでしまうと、途中で会うことはできません。

しかし、

いくつかの海外航空会社では、猫を機内へ持ち込むことができます。

もちろんコンテナに入れて持ち込むわけですが、長時間フライトの場合は、そばにいた方が安心ですね。

到着空港:猫を受け取ろう

空港で検疫と必要な書類の提出をしましょう。

前述したとおり、猫が外国へ入国するときには、その国の検疫所を通る必要があり、その条件は国によって異なります。ですから事前に確認しておきましょう。

日本へ入国する際には、狂犬病について検査を受けなければなりません。

ただし、輸入する場合は、日本到着の40日前までに動物検疫所への事前通告が必要。
つまり、1週間ていどの旅行に行く場合、日本を出発するかなり前から連絡しないといけないというわけ。

これを忘れていると、検疫所で決められた期間つなぎ止められることになるから大変!係留期間が最長180日となる場合もあるそうです。
とはいえ適正な手続きをしておけば、そこまで時間はかかりません。

貨物室(バルクカーゴルーム)はどんな環境?

  • 飛行中は照明が消え、暗室となる
  • 空調はある(ただし客室よりも外気温の影響を受ける)
  • 乗り降りは屋外
  • 飛行機の操作音・風切り音が聞こえる

上記のとおり

僕は実際に見たことがないので断言できませんが、猫にとってあまりいい環境とは言いづらいかもしれないですね。

しかし実際のところ、多くのペットたちが輸送されているわけで、最低限の環境はあるようです。

とはいえ、環境ストレスから猫が死ぬ可能性もあるわけで、その辺のリスクは僕たち飼い主が引き受けなければいけません。

前述した同意書にサインするということはつまり、「輸送中、猫に何があっても航空会社に責任を問いません」という意思表明であることを覚えておきたいですね。当然同意書に同意できない場合は、飛行機に乗せることはできません。

ちなみに、しし鼻および短鼻の猫種(ヒマラヤン、バーミーズ、エキゾチックショートヘア、ペルシャなど)は、輸送中の気温や気圧の影響を受けやすいとされており、呼吸困難を引き起こす可能性が高くなります。場合によっては輸送を断られる可能性もあるので、飛行機に乗せるさいには特に注意が必要でしょう。

そうでなくとも、猫を飛行機に乗せる前には、動物病院で相談してみることをおすすめします。

まとめ:猫を飛行機に乗せる

この記事では、猫を飛行機に乗せる方法をご紹介しました。

国内線

  • 同意書または確認書にサインをする
  • 運送に耐える頑丈なコンテナに猫を入れる
  • 到着時は、係員が直接引き渡してくれます

国際線

  • 準備は半年前からすることがおすすめ
  • 猫を出国・入国するのに必要な書類を準備しましょう
  • 自分で調べないといけないのでちょっと大変です

国内での移動は比較的楽ですね。でも海外に猫を連れて旅行に行くとなると、一気にハードルが上がる印象です。ゲーム感覚で必要な書類を集めていくと楽しいかもしれません。

利用者として、サービスをよく理解し、猫との楽しい旅行をしたいものです。

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