猫にイチゴを与えても大丈夫?【答え:やめときましょう。】
「猫はイチゴを食べられますか?」
甘酸っぱい果実への好奇心をいだいた猫の飼い主さんが思う質問ですね。
猫がイチゴを食べることに興味をしめすなら、それは猫が食べても大丈夫な果物です。しかし気をつけたい点もあります。
今回は、イチゴの栄養素や猫に与える際の注意点などをご紹介します。
猫にイチゴを与えても大丈夫?【答え:やめときましょう。】
ASPCA(アメリカ動物虐待防止協会)によると、イチゴは猫に無毒です。しかし最近、イチゴに含まれているキシリトールが猫に有毒なので与えるのをひかえている飼い主さんもいます。
メリットも多少はありますが、ちょっと食べたくらいでは効果はないも同じなので、結論として積極的に食べさせる必要はありません。やめときましょう。
イチゴ100gあたりの成分
エネルギー | 34kcal |
水分 | 90g |
タンパク質 | 0.9g |
脂質 | 0.1g |
炭水化物 | 8.5g |
食物繊維 | 1.4g |
カロテン | 18μg |
ビタミンE | 0.4mg |
ビタミンB1 | 0.03mg |
ビタミンB2 | 0.02mg |
ナイアシン | 0.4mg |
ビタミンB6 | 0.04mg |
ビタミンC | 62mg |
カリウム | 170mg |
カルシウム | 17mg |
マグネシウム | 13mg |
リン | 31mg |
鉄 | 0.3mg |
猫にとってキシリトールは有毒!なぜ?食べるとどうなる?
ガムや歯磨き粉など多くの製品で用いられているキシリトールですが、猫にとっては有毒なんです。
猫が食べると肝不全(かんふぜん)になる可能性
糖尿病の薬としてインシュリンってよく聞きますよね。血糖値を抑える働きがあるのですが、健康な猫のインシュリン増加は低血糖症につながります。
・嘔吐 ・ボーッとする ・動きがぎこちない
上記のような兆候があらわれて、発作に進行する可能性があるので危険です。
イチゴにはキシリトールが350mg含まれている
イチゴには、100gあたり350mgのキシリトールが含まれています。これはとても豊富な量です。
体重3kgの猫の場合、イチゴ10粒くらいで危険な量
イチゴを1粒与えただけで危険な状態になる可能性は低いでしょうが、与えるさいにはリスクがあることを忘れないようにしましょう。
猫にイチゴを与えるときのコツと注意点
イチゴが好きな猫ちゃんもいるようです。
よく洗い、ヘタをとって与える
ヘタをつけたまま水洗いし、猫が食べやすいように一口サイズに切ってから与えてあげましょう。ビタミンCは水溶性なので、ヘタを切ってから洗うと流れ出てしまいます。
ヘタに害はないのですが、農薬がついている可能性もありますし、猫が食べないので、基本的には与えないほうがいいです。
アレルギーがある猫には与えない
イチゴにアレルギーを持っている猫ちゃんもいるので、最初はごく少量からスタートし、徐々に量を増やしてあげましょう。
・下痢 ・嘔吐 ・かゆみ
上記のような体調不良があらわれたら、すぐにストップして、動物病院に連絡をしてください。その際、どのくらいの量をいつ食べたのか?説明するようにしましょう。
おやつ感覚で与えましょう
1日半分以下で十分です。
あくまでもおやつ感覚としてあげて、毎日の食事摂取量の10%を超えるべきではありません。
与えすぎは肥満の原因にもつながります。とはいえ、おやつ程度ならOK。残りは飼い主さんがパクッと食べてシェアしましょう。
イチゴ製品は食べてもいいの?
ショートケーキ
ショートケーキはNGです。糖類が多く含まれているので、猫にとって肥満の原因となります。
フリーズドライ
フリーズドライは猫が食べてもOK。ただしこれもあげすぎには十分に注意ですね。
イチゴヨーグルト
イチゴヨーグルトも少量ならOKです。ヨーグルトは腸の健康を促進します。ヨーグルト単体では食べない猫も、イチゴを添えてあげると食べるかもしれません。ただし与えすぎには注意です。
イチゴミルクとイチゴアイスクリーム
猫の大半は乳糖不耐症(乳糖を消化できない)です。このため、乳製品は避けるべきです。ですからイチゴミルクとイチゴアイスクリームはNG。
イチゴジャム
市販されているイチゴジャムには大量の糖類が含まれているので、絶対にNGです。
手作りで無糖ジャムを作ったとしても、ビタミンCが加熱によって消失してしまうので、猫にイチゴジャムを食べさせるメリットはありません。
イチゴパフェ
イチゴパフェは猫にNGです。糖分が多すぎるうえに、生クリームが多すぎると猫の胃が不調になります。
興味を示すかもしれませんが、与えないようにしましょう。
まとめ:猫にイチゴは与えてもいいの?
イチゴが好きな猫ちゃんは実際にいて、おやつとして与えている飼い主さんも多いようです。
リスクがあることも忘れずに、様子を見ながら与えるようにしてください。
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