なじめばきまま Written by Fukutaro Sugiyama

猫にイカを与えても大丈夫?【答え:やめときましょう。】

「猫にイカを与えると腰をぬかすっていうけど、本当なの?与えたらダメなの?」
こういった疑問に答えています。

猫ってスルメイカをよく欲しがりますよね。僕も猫がすごい欲しがるので。ちょっとあげちゃうことあります。

しかしネットによると、イカは猫が食べたらいけない食材らしいのです。なぜ?本当に?もうあげちゃったよ?

そう思った僕はいろいろ調べて、この記事にまとめてみました。

結論としては「生のイカは猫に与えるのはやめときましょう」「加熱したイカなら少量OK」です。

猫に生のイカを与えても大丈夫?【答え:やめときましょう。】


結論としては「生のイカは猫に与えるのはやめときましょう」「加熱したイカなら少量OK」です。まずは生のイカについて見ていきましょう。

生のイカ100gあたりの成分

エネルギー 83kcal
水分 80.2g
タンパク質 17.9g
脂質 0.8g
炭水化物 0.1g
ナトリウム 210mg
カリウム 300mg
カルシウム 11mg
マグネシウム 46mg
リン 250mg
0.1mg
ビタミンB1 0.07mg
ビタミンB2 0.05mg
ビタミンB6 0.21mg
ビタミンC 1mg

出典:日本食品標準成分表2015年版(七訂)

生のイカにはチアミナーゼが含まれている

たしかに生のイカにはチアミン(ビタミンB1)を破壊する『チアミナーゼ』という酵素が含まれています。
もしも猫が長期間、生のイカを食べ続けると、猫はビタミンB1欠乏症になる危険があります。

というか、生の魚介類全般にチアミナーゼは含まれています。

しかも生のマグロ、カツオ、二枚貝にいたってはイカよりも多く含まれているのです。

なぜイカだけが危険視されているのかは分かりませんが、用心すべき魚介類はほかにもたくさんあるのです。

ビタミンB1欠乏症になるとどうなるか?

ビタミンB1は糖代謝に深ーく関わっているので、これが欠乏するとエネルギーがうまく回らなくなってしまいます。

しかも猫はビタミンB1の必要摂取量が多いので、無視することはできません。
AAFCO(米国飼料検査官協会)によると、猫は100kcalあたり125μgのビタミンB1が必要であるとされています。(これは犬の約4倍必要)

ビタミンB1欠乏の症状

  • 食欲低下
  • 唾液がダラダラ出る
  • ふらつき
  • 異常な姿勢
  • けいれん
  • 昏睡

上記のような症状があらわれます。

アニサキスによる食中毒

イカにアニサキスという寄生虫がいることは有名ですね。生のイカにはアニサキスがいる可能性が非常に高いので、猫に与えないほうがいいです。

もしも口にしてしまうと、嘔吐や激しい痛みに苦しむことになるでしょう。怖い…。

消化がよくないのは本当?

猫のNG理由として消化が悪い説はとても有名。

ところが、全国いか加工業協同組合によるとイカの消化率って93.5%で、ほかの魚とほぼ変わりません。
乾燥させたスルメであっても消化率90%。

硬くて消化に悪いイメージがありますが、実はそこまで消化が悪い食材ではないってことです。
とはいっても、「生のイカは猫に与えるのはやめといたほうがいい」ですね。

スルメなどは与えても大丈夫?【答え:少量ならOKです】

加熱してあるイカなら少量与えてもOK。なぜならチアミナーゼは加熱することで効果が失われるから。また、アニサキスも熱に弱く、加熱することで死滅するので大丈夫です。

ただし人間用に味付けされたのはNG

人間用に味付けされたイカは、塩分が多いので猫に与えてはNG。イカ飯、煮付けとかは絶対にダメですよ。

猫に与えるさいは、必ず味付けがされていないイカをあげてくださいね。

気をつけて与えれば猫にもメリットがある

イカに含まれるタンパク質やタウリンなどの栄養素は、猫にも必要なものです。

市販されているキャットフードにもイカが原材料として入っていることもあり、イカの栄養素の高さがうかがい知れます。

必ず加熱してください

とはいってもキャットフードに含まれているイカも、おそらく加熱処理されたものです。猫にイカを与える際には、必ず加熱してからあげましょうね。

猫にイカを与えるときのコツと注意点

必ず加熱処理したものをあげる

この記事で何度も書いていることですね。それでも大事なので、「必ず加熱したイカを猫にあげましょう。」

おやつ程度にあげましょう

ほんのちょっとで十分です。

キャットフードを食べていれば、栄養素的には偏ることも不足することもありません。ご褒美としてほんの1切れくらいならOKです。

長時間続けて与えない

ビタミンB1欠乏症の原因は、長期間にわたってチアミナーゼを摂取すること。ですからおやつ程度であっても、毎日イカを与えてはNGです。

猫にイカ製品は与えてもいいの?

イカそうめん

イカそうめんはやめときましょう。生食するリスクを考えると、与えないほうがベターです。

イカの塩辛

イカの塩辛は絶対にNGです。猫が食べるには、塩分が多すぎます。

イカスミ

少量ならOKです。加熱は必須ですが、食べることができます。ちなみにイカスミを食べた後のウンチは真っ黒だそう…。

イカフライ

猫にイカフライはNGですね。基本的に猫に揚げ物は与えてはいけません。脂質が多すぎるからです。

まとめ:猫にイカを与える

積極的に猫にイカを与える必要はないですね。
猫が欲しがったら、味付けしておらず、加熱したイカを、ちょっとだけ与えてあげることにしましょう。

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