【猫の耳ダニ症】どんな病気?知っておきたい簡単な予防と治療法
あまり知りたくない現実ですが、家の中には無数のダニがウジャウジャ動いています。
こういう話を聞くと、私は身体中がかゆくなってダメなんですよね…
適度な量であれば問題にはならないですが、爆発的に増殖すると人間にも猫にも害を及ぼす、本当に厄介な敵。
この記事では主に「耳ダニ」にスポットを当ててご紹介していきます。
少しの勇気を持ってダニと向き合い、ダニを征服して屈服させましょう。
猫の「耳ダニ症」とは?
正式には「耳疥癬症(みみかいせんしょう)」といいます。
「疥癬(かいせん)」という言葉はあまり聞きなれない言葉ですが、メチャクチャかゆい皮膚の病気だと思ってもらえればOK。
猫の耳に感染する耳ダニ
猫の耳に感染する耳ダニは、「ヒゼンダニ」「ミミヒゼンダニ」と呼ばれる体長0.4mmほどの白くて小さなダニの一種です。
肉眼ではほぼ見えないので、顕微鏡を使って観察するのが一般的。
外に行くことが多い猫、ノラ猫や捨て猫に感染していることが多く、捨て猫を拾ってきた際には検査することがオススメです。
かなり活発に動き回るダニで、感染力が非常に強いです。
ですから、多頭飼育をしている環境でミミヒゼンダニが1匹の猫に感染した場合、連鎖的に次々と他の猫でも感染することがあるので注意しておきましょう。
猫の耳ダニ症の症状
耳ダニは肉眼では見えないので、外見から判断するのは難しいでしょう。
しかし感染すると激しいかゆみを伴うことから、猫が耳をかきむしる様子が見られます。
他にもさまざまな症状が見られます。
- 耳が汚れている
- 頭を何度もふる
- 黒い耳垢が大量に出る
- 耳を触られるとイヤがる
- 猫が耳の中をかきむしる
- 耳からくさいニオイがする
かゆみに伴う行動の変化が見られる場合は、耳ダニに感染している可能性が高いです。
猫の免疫力が弱っていると、全身でダニの活動が盛んになり、皮膚がかたく固まり、フケ状になってガサガサはがれ落ちてくることも。
ですから「放っておいたら自然に治るでしょ」と何もしないのは絶対にNG。
放置すると症状はどんどんひどくなっていきます。
猫の耳ダニは人間にも感染するの?
人間の耳にも入ってきてしまうことがありますが、長くは寄生できません。猫を好む耳ダニと人間を好むダニは、種類が違うからです。
たとえ猫を好むミミヒゼンダニが人間に感染しようとしても、環境が違うので症状は一時的で軽いものでしょう。
猫の耳ダニ治療法
重症化する前に早期発見できれば、3週間ほどの継続的な治療で治ってしまいます。
駆除薬は、成虫や幼虫を駆除することはできても卵までは殺すことができません。ですから継続的に治療を進めていくことが大切。
耳垢が残っていると、きたないですしダニの栄養源ともなってしまうので、耳掃除もしてもらうことがオススメ。
その時獣医さんにどうやって猫の耳掃除をするのか、レクチャーを受けておくと家に帰った後でも耳掃除ができるので良いですよ。
前述したように、耳ダニは感染力が非常に強くすぐに他の猫にも移ってしまいます。
多頭飼育している場合は、すべての猫ちゃんを診察してもらい、駆除薬を塗ってもらってください。
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猫の耳ダニ、どうすれば予防できる?
予防のポイントは2つあります。
- 猫を完全室内飼育にして外に出さない
- 部屋を定期的に掃除する
順番に解説していきます。
1.猫を完全室内飼育にして外に出さない
室内であっても感染経路を完全にシャットアウトすることは難しいですが、これが効果的です。
「うちの猫は外に出して飼育してるよ」という飼い主さんもいらっしゃるかもしれません。
そんな時は、駆除薬を定期的に使って対策してあげたり、週に1回は猫ちゃんの耳をチェックすることによって、予防や早期発見につながります。
2.部屋を定期的に掃除する
室内に潜むダニを取り除きましょう。
猫がダニをもらってくるのは外だけではないからです。外から帰ってきたあなたの衣服にくっついて感染する可能性もあります。
ヒゼンダニは落ちている皮膚や耳垢から別の猫に感染が広がる恐れもあるので、それらを掃除機で取り除くことによって、予防できるでしょう。
さらに猫のお気に入りの寝床やベッドシーツ等にリネン類を定期的に洗濯することも、結果的にその他多くのダニ予防になるので是非行いましょう。
猫の耳ダニまとめ
- 猫の耳ダニ症とは、猫の耳にダニが寄生することによって発症する病気のこと。
- 猫が耳ダニ症になると、激しいかゆみが起きます。
- 猫を好む耳ダニは人間には感染しません。
- 駆除薬で確実に治療をできます。
- 日頃から予防することが大切です。
- 猫を完全室内飼育にして外に出さない
- 部屋を定期的に掃除する
私はこの記事を書いている最中でも、体がムズムズしてたまりませんでした。
猫には珍しくない病気ですから、治療法も効果的なものがあります。
決してあなどれない病気ではありますが治らない病気ではないので、飼い主さんが定期的に耳をチェックしてあげたり、猫ちゃんの様子を観察してあげることで予防に努めてあげると良いですね!
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