スフィンクス Sphynx
スフィンクスの基本情報
体重 | 2.5〜4kg |
ボディタイプ | セミフォーリン |
毛の種類 | 無毛種、短毛種 |
毛の色 | すべての色 |
性格 | 好奇心旺盛で、知能が高い。飼い主にとてもフレンドリー。 |
登録団体 | CFA、TICA、GCCF、FIFe |
スフィンクスの特徴
ヘアレスキャット
ヘアレスキャットとして知られるスフィンクスは、まるでエイリアンのような猫らしくない外見を持つ。
一見するとまったく毛が無いように見えるが、実際は細くて短い産毛が生えている。
その肌触りは非常になめらかで、上質のスエードのよう。
無毛のデメリット
ただし、無毛に等しいゆえに「寒さに弱い」というデメリットもある。
そのため、ほかのペットや飼い主にくっついて丸まるなど、誰かの体温を利用することもしばしば。
また、猫の皮脂は通常、被毛に吸収されるのだが、スフィンクスの場合は皮膚の上にたまる。
溜まりすぎると皮膚トラブルの原因になることがあるので、定期的にお風呂に入れる必要がある。
大きな耳と目
耳は大きく、ピンと立っている。
目も大きく、色は毛色に準ずる。
被毛がないせいか、もともと大きな耳と目がより大きく見える。
知能が高く、愛嬌がある性格
スフィンクスは好奇心旺盛で、知的で、とても友好的な猫だ。
前述したとおり、暖をとるために飼い主と一緒に寝たり、パソコンの上を陣取ったり、日当たりの良い窓で寝ていることがよくある。
また、見知らぬ人にも積極的に挨拶するのが大好きで、ほかのペットや子供とも仲良くすることができる。
スフィンクスの歴史
スフィンクスを繁殖させる最初の試みは、1966年のカナダで始まった。
白黒の猫が産んだ子猫の中に、無毛の子猫が1匹いたのだ。飼い主はその見た目から「プルーン」と名付けた。
プルーンはブリーダーの手に渡り、繁殖させるためにほかの猫と交配された。
その結果、無毛の特性は劣性遺伝子によることがわかり、更なる交配を試みた。
しかし、過剰な近親交配を行ったために健康上の問題が発生してしまう。
こうして、1980年代に入り、計画交配はストップせざるを得なくなり、この血統は途絶えてしまうことになった。
ちなみに、この猫は当初「カナディアンヘアレスキャット」と呼ばれていたが、猫種登録の審議の際、スフィンクスのように鎮座していたので、「スフィンクス」と名を改めた。
再出発の動き
1970年代後半〜1980年代前半の頃、時を同じくして、別のいくつかの動きもあった。
カナダ・オンタリオ州 無毛の捨て猫が見つけられ、その後、オランダのブリーダーが交配をする。
アメリカ・ミネソタ州 農場で、飼い猫から無毛の子猫が2匹生まれる。この2匹はオレゴン州のブリーダーに引き取られ、計画交配がスタート。
アメリカ・ミネソタ州 農場で生まれた2匹の血統をコーニッシュレックスと交配させ、無毛の子猫を誕生させる。
こうして無毛の子猫たちが生まれ、現在のスフィンクスの基礎を作っていく。
スフィンクスがよく見られるようになったのは、1980年代半ばからだったが、TICAは早くも1979年にスフィンクスをチャンピオンシップ・ステータスに認定している。
CFAでも2002年に認定された。
スフィンクスは今でも珍しい猫種ではあるが、着々とその数を増やしている。
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