なじめばきまま Written by Fukutaro Sugiyama

ノルウェージャンフォレストキャット Norwegian Forest Cat

ノルウェージャンフォレストキャットの基本情報

体重 3.5〜7.5kg
ボディタイプ ロング&サブスタンシャル
毛の種類 長毛種
毛の色 ポイントカラーを除く、すべての色
性格 おとなしく、忍耐強く、順応性が高い。好奇心旺盛で、遊び好き。
登録団体 CFA、TICA、FIFe、GCCF

ノルウェージャンフォレストキャットの特徴

ふさふさの断熱防水ダブルコート

ノルウェージャンフォレストキャットは、ノルウェーの厳しい寒さの中を生きのびてきた。とてもたくましく、頑丈な猫だ。

被毛は美しく、冬の寒さに耐えるように設計されている。

アンダーコートは綿毛のようにふかふかで暖かく、ガードヘアは撥水(はっすい)性があり分厚い。

換毛期にはごっそりと毛が落ちるが、いったん新しい毛が生えそろえば、あまり手入れは必要としない。

しっかり通った鼻筋

頭部は正三角形で、目の上あたりから鼻先まで鼻筋がまっすぐ伸びている。

呼び方がいろいろある

原産国のノルウェーでは「森林の猫」を意味する「スコグカット(skogkatt)」と呼ばれている。

アメリカなどでは、正式名称が長いことから「ウェジー(wegie)」あるいは、頭文字をとって「NFC」と呼ばれることもある。

※この記事でもNFCと、愛情を込めて呼びたいと思う。

親切で優しくて愛情のある猫

NFCはたいていの状況に静かに、そしてよく順応できるので、家族の一員としてなじみやすい。

愛情深く、まるで犬のように玄関で人を出迎えることもある。

また、好奇心旺盛で高いところに登るのが大好きな猫だ。

ノルウェージャンフォレストキャットの歴史

ノルウェーに古くからいた猫

NFCは古くからノルウェーにいる猫で、起源は明確ではないが、8世紀〜11世紀にかけてスカンジナビア半島に住んでいたバイキングが持ち込み、住み着いたのではないかと考えられている。

バイキングには結婚式当日、花嫁に猫をプレゼントする風習があったし、

猫は食べ物をネズミから守ってくれたり、戦いに出るときも連れて行ったという。

第二次世界大戦による絶滅の危機

ノルウェーの環境に適応していたNFCだったが、猫種を確立しようとする動きは第二次世界大戦によってはばまれた。

その結果、個体数は終戦間際にはがくっと減少してしまう。
血統と呼べる猫はほとんどいなかった。

猫種としての歩み

しかし1973年、転機がおとずれる。

ノルウェージャンキャット協会の猫愛好家のグループが、純血のNFC「ピパ・スコグプス」と「パンス・トルルス」を手に入れた。

この2匹から生まれた子猫たちが、現在のNFCのラインの礎(いしずえ)となっている。

彼らの努力は実り、1997年には、150匹のNFCがノルウェー国内で登録されるまでになっており、

FIFeは同年NFCにチャンピオンシップ・ステータスを与え、
今後はパンス・トルルスをスタンダードにすることに決定したのだった。

アメリカには1979年11月に初めて1組のペアが輸入され、1980年にも3匹のNFCが輸入された。

その後も輸入は続き、、、

1984年にはTICAが、1993年にはCFAがチャンピオンシップ・ステータスに公認。

イギリスへは1986年には渡っており、GCCFは1997年にNFCをチャンピオンシップ・ステータスに昇格した。

現在NFCの数は比較的多くなっており、日本でもその姿を見ることができる。

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