ネベロング Nebelung
ネベロングの基本情報
体重 | 3.5〜6.5kg |
ボディタイプ | フォーリン |
毛の種類 | 長毛種 |
毛の色 | ブルー |
性格 | 人見知りだが、飼い主にはよくなつく。穏やかで、あまり鳴かない。 |
登録団体 | TICA、GCCF |
ネベロングの特徴
輝くブルーの被毛
ネベロングの起源はロシアにあり、ロシアンブルーから突然変異によって生まれた猫だと考えられている。
セミロングの被毛は、細くて手触りはなめらか。
色はブルー(灰色)で、シルバー・ティップド(毛先がシルバー)により、光沢があるように見える。
猫種名の由来
ネベロングという猫種名は、ドイツ語で「霧」を意味する「nebel(ニーべル)」と、『ニーベルンゲンの歌』に由来する。
ネベロングの基礎となった猫たちの中にも、『ニーベルンゲンの歌』の登場人物から名前をもらった猫がいる。
ネベロングはロシアと関係が深いのに、ドイツにちなんだ名前を持つとは、少し不思議な感じがする。
人見知りをする性格
ネベロングは知能が高いゆえに、激しく人見知りをする。
見知らぬ人がくると、必ずといっていいほど安全なところまで逃げて、様子をうかがう。
しかし危険がないとわかれば、すぐに仲良くできるようになる。
また、一人を楽しめる猫なので、アパートでの生活には最適だ。
ネベロングの歴史
コーラ・コッブというアメリカのブリーダーがネベロングを開発した。
1984年、彼の飼っていた「エルザ」という猫は、黒いアンゴラに似たオス猫との間に子猫を産む。
その中に長毛で、ロシアンブルーに似ている猫がいた。
それがのちにネベロングの基礎となる「ジークフリート」という猫だ。
エルザは5ヶ月後にも子猫を産む。
そのうちの1匹も長毛のブルーで、コッブはこの猫に「ブリュンヒルト」という名前をつけた。
1986年には、ジークフリートとブリュンヒルトの間に子猫が生まれるが、やはりブルーの長毛だった。
この時点で新種の可能性を確信したコッブは、TICAに連絡をとり、1987年にニュー・ブリード・ステータスに認定された。
猫種を安定させる
次のステップは、健全な遺伝子プールを維持すること。
ここで登場する「ユニバーサル・コンコード」というロシアンブルーが、ネベロングに大きな影響をもたらした。
当時ブリーダーたちはネベロングの繁殖をしていたのだが、猫の流行病に巻き込まれて死んでしまう。
さらに、ジークフリートは交通事故で、ブリュンヒルトも原因不明の死を遂げた。
それでもコッブは交配を続け、キャットショーへの出陳を繰り返した。
ロシアンブルーはネベロングの危機を救い、健全な遺伝子プールを保持するために、大きく貢献しているのである。
こうした努力が実り、TICAは1997年、ネベロングをチャンピオンシップ・ステータスへと認定を決めたのだった。
2012年には、GCCFからプレリミナリー・ステータスとしての認定を受けている。
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