なじめばきまま Written by Fukutaro Sugiyama

スコティッシュフォールド Scottish Fold

スコティッシュフォールドの基本情報

体重 2.5〜6kg
ボディタイプ セミコビー
毛の種類 短毛種・長毛種
毛の色 すべての色
性格 温和で鳴き声も静か。好奇心旺盛で人と遊ぶのが大好き。
登録団体 CFA、TICA

スコティッシュフォールドの特徴

前方に折れ曲がった耳

スコティッシュフォールドの特徴は、なんと言っても前方に折れ曲がった耳。

耳の軟骨に影響を及ぼす優性遺伝子によって発現する。

その姿から「フクロウ」や「テディベア」を連想する人もいるようで、多くの愛猫家の心を捉えている。

子猫はすべてまっすぐな耳で生まれる

折れ耳は優性遺伝子によって発現すると述べたが、実はスコティッシュフォールドの子猫はすべて、まっすぐな耳で生まれる。

生後3〜4週間ほどたたないと折れ耳が現れないため、ブリーダーたちをやきもきさせる。

最終的に判断できるのは、11〜12週間たってからだ。

まっすぐな耳のスコティッシュフォールド

優性遺伝子の影響はまだ他にもある。
それは、耳が折れないスコティッシュフォールドの存在だ。

優性遺伝子ということは、折れ耳の猫と立ち耳の猫を交配させると、それぞれが50%の確率で生まれることになる。

一方で、折れ耳の猫同士を交配させると、折れ耳の確率は高くなるが、骨形成異常症などの先天性疾患を持って生まれる危険性も高くなる。

丸い顔、丸い目、丸い体

このユニークな耳を持った猫は、そのせいで、もとから丸い頭部がさらに丸っこく見える。

丸くて大きな目は優しい印象を与え、丸みを帯びた中型の体を備えた、実に丸っこい猫である。

とても静かで甘え上手な性格

スコティッシュフォールドは温和な性格で、鳴き声も小さい。

落ち着いた性格ゆえ、ほかの動物や子供たちとも仲良く過ごすことができる。

また、とても甘え上手だ。
決してわがままではないが、部屋から部屋へと飼い主を追いかけて、常に周りにいようとする。

スコティッシュフォールドの歴史


この猫に関するもっとも古い記録は、1961年のスコットランドに残っている。

羊飼いのウィリアム・ロスが、友人の家の納屋で折れ耳の白い猫を見つけたとされ、

その後、ブリーダーであるロス夫妻がその猫を引き取り、「スージー」と名付けた。

スージーは真っ白なセミロングの被毛をもつメス猫で、スコティッシュフォールドの基礎となった猫である。

ちなみに、生きているすべてのスコティッシュフォールドは、先祖をさかのぼるとスージーの元にたどり着く。

ロス夫妻は1960年代、計画交配を進めるとともに、キャットショーにもたびたび出陳。

その努力が実り、1度はGCCFに公認されるが、先天性疾患の問題と、ミミダニの寄生、難聴の疑いがあるとの理由で、登録は取り消されてしまう。

1974年になると、ブリーダーたちはこの猫種の公認を得るべく再び動き始める。

彼らは先天性疾患に関する問題を、過剰な近親交配にある考え、交配対象をアメリカンショートヘアとブリティッシュショートヘアに絞ることで解決。

ミミダニの寄生と難聴の疑いは、のちに晴れることになる。

こうした尽力の結果、スコティッシュフォールドは1978年にCFAに公認され、1979年にはTICAにも公認された。

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