なじめばきまま Written by Fukutaro Sugiyama

ミヌエット Minuet

ミヌエットの基本情報

体重 3.0kg〜3.5kg
ボディタイプ セミコビー
毛の種類 短毛種・長毛種
毛の色 すべての色
性格 好奇心が強く、遊び好き。人なつっこく、知らない人とも仲良くできる。
登録団体 TICA

ミヌエットの特徴

足の短い猫

ペルシャとマンチカンの組み合わせから作出されたミヌエットは、短い四脚が特徴的。

脚は短いがよく発達しており、がっしりとした筋肉質。

そのため走り回ったり、ジャンプすることが得意で、ボールを追いかけるのが大好きだ。

愛らしい顔

ミヌエットの外見は、その大部分がペルシャからのもので、とても丸い。

頭部は丸く、大きな丸い目があり、先端が丸い小さな耳が上についている。

マズルと鼻は短いが、ペルシャほどつぶれてはいない。

短毛種と長毛種があり、密で豊富な被毛が生えている。

穏やかであり、活発な性格

ペルシャの穏やかさと、マンチカンの活発な性格の両面を持っている。

低重心ゆえに、部屋のコーナーを驚異的なスピードでかけぬけ。

人なつっこい性格をしているので、子どもや高齢者とも仲良くすることができる。

ミヌエットの歴史

旅の始まり

ミヌエットの”旅”は、1995年6月12日にウォールストリートジャーナル(ニューヨークで発行されている新聞)に掲載されたマンチカンに関する記事から始まる。

ミヌエットの創始者ジョー・スミスは、この記事を見て、足の短い猫に夢中になった。

バセットハウンドという犬のブリーダーをしてきた彼は、猫の世界にも足の短い遺伝子が誕生したことを喜んだのだ。

この突然変異の重要性を理解したジョーは、「足が短くても長くても、ユニークで純血種のように見える猫を作成する必要がある」と感じ、猫の品種改良を始める。

ペルシャとの異種交配

ペルシャとの異種交配で貢献したのは、ジョーの友人でありペルシャのブリーダーでもある、デブ・ケニー。

話し合いの結果、ペルシャのすべてのバリエーションを異種交配することに決定する。

これによりミヌエットは、さまざまな色やパターンを手に入れた。

1996年2月、ジョーはマンチカンの子猫を入手。
さらにデブ・ケニーからもオス猫を入手し交配。

1997年後半には、最初の子猫が生まれた。

論争に巻きこまれる

当時、足の短いマンチカンには健康上の異常がないか、かなり不安が存在していたし。

ペルシャの方でも、ヒマラヤンやエキゾチックショートヘアをめぐって騒動が起きていた。

これらの物議をかもしている両方の親品種から作出されたミヌエットも、論争に巻き込まれたことは明らかである。

また、ミヌエットはもともと「ナポレオン」という猫種名で知られていた。

しかし、ナポレオンはTICAから受け入れられることはなかった。

猫種としての歩み

こうした多くの問題にもかかわらず、ブリーダーたちは諦めなかった。

ミヌエットのブリーダーはアメリカだけでなく、ヨーロッパやアジアでも生まれていたので、ジョーは2006年に自身のキャッテリーを閉鎖している。

この頃になると、ミヌエットの人気は急上昇した。

最後に、2006年、TICAはミヌエットをチャンピョンシップ・ステータスとして公認。

長い価値のある”旅”を締めくくることができたのだ。

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