なじめばきまま Written by Fukutaro Sugiyama

アメリカンボブテイル American Bobtail

アメリカンボブテイルの基本情報

体重 3.5kg〜6.5kg
ボディタイプ ロング&サブスタンシャル
毛の種類 ミディアムショート(やや長めの短毛)、セミロング
毛の色 すべての色
性格 愛情深く、誠実で、穏やか。とても知的で活発。
登録団体 CFA、TICA

アメリカンボブテイルの特徴

短いしっぽ

外見的な特徴はなんといっても、その短いしっぽ。
個体によってしっぽの形も異なり、まっすぐな尾、折れている尾、くるりと巻いた尾、結び目ができたような形まで、実にさまざま。

しっぽは短いものの、警戒した時などには背中の上まで持ち上がる。また、嬉しいときは、まるで犬のようにしっぽを振ることもある。

たくましい体

筋肉質のたくましい体は、胴体ががっしりとした長方形。足は骨太で、足先には飾り毛がみられる。

頭はくさび型で、額(ひたい)が高い。
高い位置にやや離れてついている耳は、根元が広くて先端が丸く、リンクスと呼ばれる飾り毛があるのが望ましい。

親しみやすい性格

ヤマネコのようながっしりとした外見とは裏腹に、とても人懐っこく親しみやすい性格だ。

家族全員と仲良くしようとするし、ほかのペットとも仲良く過ごすことができる。

また、好奇心が旺盛で賢いので、投げられたボールを犬のように追いかけたりするのも珍しくないという。

アメリカンボブテイルの歴史


猫種としての歴史は意外にもあさい。

1960年代のアメリカ、アリゾナで休暇中だったサンダース夫妻がしっぽの短い子猫と出会う。
そのオス猫を自宅に連れ帰り「ヨディー」と名付けた。

やがて成長したヨディーは、夫婦の飼い猫だった「ミーシ」との間に子をもうけた。
生まれた子猫たちみな、しっぽが短かった。

1回目の交配は失敗…

サンダース夫妻の友人は、その子猫たちをみて、新しい猫種が誕生したことを確信。
そこで交配をスタートさせたのだが、過剰な近親交配による健康上の問題が発生したため、あえなく失敗。

2回目で成功

しかし1970年代になると、他のブリーダーたちが計画的に交配を再スタート。
遺伝子プールが拡大し、アメリカンボブテイルは健康な体を手に入れることができたのだった。

はじめて猫種として登録されたのは1989年のこと。
アメリカンボブテイルは、どこからともなくふらっと現れた、とても不思議な猫なのだ。

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