猫の肉球が切れた時、どうすればいい?【飼い主にできる対処法を解説】
「猫の肉球が切れてしまいました。これってどうしたら良いでしょうか?放っておいても大丈夫?それとも動物病院へ連れて行った方がいい?」
こんな質問に答えます。
飼い主さんがどう対処するかは、傷の具合によって違ってきます。
この記事ではとくに、切り傷、やけどについての対処法や判断の基準についてまとめました。
迷ってしまうような状況に対処しましょう。
本記事の目次
- 猫の肉球が切れた時、どうすればいい?
- 猫の肉球が切れてしまった時、飼い主にできる治療法
- 猫の肉球が切れてしまうのを予防する
適切な対処をして、猫の健康を守りましょう。
※この記事は病気を診察したり、特定の治療法をすすめるものではありません。専門的な処置については獣医師の判断を仰ぐことをお勧めします。
猫の肉球が切れた時、どうすればいい?
猫の肉球トラブルで多いのは、切り傷・やけど。
どう対処するのが最善か?判断材料になるのは下記のとおりです。
肉球のケガ【判断ポイント】
・傷の大きさ
・化膿しているか
・傷になってからの日数
・本人が気にしているか
上記のとおり。さまざまなケースがあることでしょう。
明らかにヤバそう…。と感じるなら動物病院へ行くことも迷いませんが、、、
「これってどうなんだろう?」と判断に迷うケースもあるかと思います。
動物病院へ行った方がいいと思われるケースをご紹介します。
切り傷の場合
・切り傷がパックリ割れている
・傷口が化膿している(うみを持っている)
・本人がしきりに傷口を気にしている
・不衛生なもので切ってしまった
傷口の確認のためにまずすることは、傷口の洗浄です。
流水で洗い流すのがベストですが、猫が嫌がる場合、水で濡らした清潔なガーゼで拭き取るという方法もあります。
その後、応急処置として乾いたガーゼを当てながら手で圧迫止血をします。
やけどの場合
基本的にすぐに冷やしてください。
保冷剤をタオルで巻き、やけど部分に当て、20分程度冷やして様子を見ます。(軟膏などは塗らない)
その後の状態により動物病院に連れて行くか判断します。
・肉球が赤くなっている
・肉球の皮がただれている
・肉球の皮が剥がれている
・ブクブク水ぶくれになっている
上記のような症状は、重度の火傷の症状です。やけどの具合を獣医さんに診察してもらいます。
一方で、猫が普通に歩ける程度であれば、軽度の状態だと思われるので、お家で様子を見てもいいでしょう。
猫の肉球が切れてしまった時、飼い主にできる治療法
お家で少し様子を見ると決めた時、飼い主さんにできることをご紹介します。
治療の基本方針
上記のとおり。
悪化させないようにする方法
外に遊びに行く猫は、砂や泥などが付着して不衛生な状態になるので、傷が治るまではお家で過ごしてもらいましょう。
猫が過ごす環境を掃除するのも大切
床のホコリをはいたり、猫ベッドを洗ったりすることができます。
猫がトイレに行くと、どうしても猫砂で肉球が汚れますので、毎回拭いてあげることも心がけてください。
傷の治りを地道に待つ
肉球はケガをすると、治りにくい部位なので、傷の治りを地道に待つ必要があるでしょう。
とはいえ、治るのには時間がかかりますが、化膿さえしないように注意していれば、徐々に治っていきます。
猫が傷口を気にしていないか、たびたびチェックしてあげてください。
猫の肉球が切れてしまうのを予防する
最後に、2度とこのような事故を防ぐためにできることをご紹介します。
肉球の乾燥を防ぐ
健康な肉球は潤っていてぷにぷにしています。
しかし乾燥すると、ひび割れたり、ケガもしやすくなってしまい、いい事はありません。
特にシニア猫は乾燥しがちなので、猫専用の保湿クリームを塗って保湿をしてあげましょう。
猫の肉球がカサカサになる原因【おもに乾燥】対処法も解説します。
猫の肉球が乾燥でカサカサになってしまった場合、どんなケアをしたらいいのでしょうか?本記事では、肉球がカサカサになる原因と悪影響、そしてぷにぷに肉球に戻すための対処法を解説しています。また、おすすめの猫用クリームもご紹介。この記事を読んで、肉球を保湿してあげましょう。
定期的に爪を切る
爪を切るなら、自分も他の猫も傷つける心配がなくなります。
喧嘩をしてしまっても、被害を最小限に抑えることもできるでしょう。
シニア猫は注意が必要
また、シニア猫は爪研ぎをしなくなるため、いつまでも伸び続けて、肉球に刺さるということがあります。
こうなると動物病院で処置してもらう必要があるため、シニア猫の爪は特にケアをすることが重要です。
家の中の危険な場所に近づけない
・調理台 ・ストーブ ・花瓶のそば
上記のとおり、やけどやケガの原因となりやすい場所を知って、対策をしておきましょう。
調理台は包丁やコンロなど、知らずに触ってしまいケガをしやすい場所です。
冬場はストーブで肉球をやけどしてしまうことがあります。周りをストーブガードで囲ってあげるなど対策が必要。
花瓶やガラス製の置物を倒して、猫がその上に着地してケガをしてしまうこともあります。
できるなら、猫が興味を持ちそうな置物は置かない方がいいですね。
とはいえ、全てを予防するのは無理
「全てのリスクを回避することができる。」と考えるのは現実的ではありませんよね。
我が家も注意は払いつつ、やはり物を置いてしまったり、注意が散漫になっていることがあります。
家の中を1度確認してみることから始めると、良さそうですね。
まとめ:猫の肉球が切れた
猫の肉球が切れたり、やけどをしてしまったときに、どうしたらいいのかを解説してきました。
どうしてもケガをしてしまうことはあります。
大切なポイントは、化膿(悪化)させないで、回復を待つことでした。
もちろん、それでも心配な場合もあることでしょう。
そんな時は、迷わずに動物病院へ連れて行ってくださいね。それがベストです。
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