【猫の模様図鑑】猫にはどんな模様がある?【37種類を徹底解説します】
「猫の模様ってどのくらいあるの?」「我が家の猫の模様が知りたいです。教えてください。」
こういった疑問に答えます。
この記事では猫の模様(パターン)を解説。とてもたくさんの模様があることに驚くこと間違いなしです。
※毛色については解説しませんが、分かりやすいように毛色をつけている画像もあります。
本記事の内容
- 【猫の模様図鑑】体のパターン編
- 【猫の模様図鑑】顔のパターン編
上記のとおり。体と顔にわけて解説しています。
さっそく見ていきましょう。
【猫の模様図鑑】体のパターン編
ソリッド
単色。「白猫」「黒猫」がとても有名で日本でもたくさん見ることができます。
しかし、海外にはたくさんの毛色があり、ブルー、チョコレート、シナモン、ライラック、フォーン、クリームなど淡い毛色も見られます。
上記画像はソリッドブラックです。白猫ならソリッドホワイトになります。
タビー
しまのある猫のことをタビーと言います。
種類によって呼び方が違ってきます。
マッカレルタビー(トラ猫)
マッカレルとは英語で魚の「鯖(さば)」を意味します。その名のとおり、縦じまが鯖のようです。
日本で「トラ猫」というと、マッカレルタビーの猫全般のことを指します。
ブラウンマッカレルタビー(キジトラ)
ブラウンベースに黒または濃い茶色の縞模様が入っているのが特徴で、「キジトラ」がこれに当たります。
キジトラは、鳥の雉(きじ)、しかもメスキジの羽の色に似ていることからついた名前です。
もともと猫はキジトラしかいなかった、と言われるほど原種に近い模様なのです。
シルバーマッカレルタビー(サバトラ)
ベースの色がシルバー(明るい灰色)になるとサバトラになります。
サバトラもその模様が魚の鯖(さば)に似ていることから付いた名前です。
レッドマッカレルタビー(茶トラ)
猫でいうレッドとは、オレンジ色のことを指します。ですから、ベースカラーがオレンジで、縞模様が濃いオレンジ色をレッドマッカレルタビーというのです。
茶トラにはこの色が含まれますが、ほかに明るい茶色系の猫も含まれます。
ちなみに、茶トラの体が大きいのはオス猫が多いからで、なんとメスの4倍ほどいるそうです。
クラシックタビー
「ブロッチドタビー」とも呼ばれ、不規則な斑点が全身を覆います。マッカレルに比べると縞が太く、はっきりとした縞模様ではありません。
脇腹にはよく丸い斑点があらわれます。これは「ブルズアイ(牛の目)」もしくは「オイスター(牡蠣)」などと呼ばれます。
また、額にM字の模様(スカラベマーク)が入るのも特徴です。
スポッテッドタビー
スポットとは「斑点(はんてん)」のこと。大きさの揃った斑点模様が全身に散らばります。
とはいえ、実際はマッカレルタビーの縞模様が分断されているためこう見えるだけです。
そのため遠目で見ると、縞模様のライン上に斑点があるのが分かるでしょう。
ティックドタビー
アビシニアンやソマリ、シンガプーラといった猫種で見られるパターンです。
四肢、首、尻尾に薄く縞模様があらわれますが、その他の部分はアグーティです。
アグーティタビー
縞模様の濃い部分がはっきりとしないパターンをアグーティと呼びます。
体全体が薄い部分だけで占められているため、「ノンストライプタビー」と呼ばれることも。
アグーティとは英語でオオテンジクネズミという意味があり、このパターンの典型例となっています。
ティックドタビーと極めてよく似ていますが、遺伝子が違うため分けて分類されています。
ロゼット
いわゆる「ヒョウ柄」のことで、スポッテッドの中に濃淡の2色に分かれる柄を、特別にロゼットと言います。
猫種ではベンガルだけが持つパターンで、美しく野生的な柄です。
マーブル
マーブルとは英語で「大理石」を意味しています。
クラシックタビーに似ていますが、円形や雲形ではなく、大理石に見られる長方形のような縞模様です。
これもベンガルだけが持つ、特別なパターンです。
トータスシェル(サビ猫)
トータスシェルとは赤系統の色が体全体に散らばったように配色されているパターンのことです。
亀の甲羅に似ていることからこう呼ばれ、日本では「サビ猫」として親しまれています。
ホワイトスポット
ホワイトスポットとは、体の一部に白が入った状態のことです。
ベースカラーの白とは異なり、被毛を部分的に白くします。
どの程度白くなるかは気まぐれで、ホワイトの割合によって3種類に分類されます。
- ローグレード:全身における白の割合が40%未満
- バイカラー:全身における白の割合が40%以上60%未満
- ハイグレード:全身における白の割合が60%以上
ミトン(ローグレード)
四肢の先端にホワイトが入った状態のこと。ちょうど手袋と靴下をつけたような感じ。「靴下にゃんこ」もこれです。
タキシード(ローグレード)
顔、胸元、お腹、前足の先端にホワイトが入った状態のこと。タキシードを着たような姿からこう呼ばれています。
マスク&マントル(バイカラー)
顔、胸元、お腹、四肢にホワイトが入った状態のこと。色の付いた部分がマスクとマントを羽織ったような感じになります。
キジ白、サバ白、茶白も一般的にはこの部類になるでしょう。
キャップ&サドル(ハイグレード)
色のついた部分が、帽子(キャップ)をかぶり、鞍(サドル)を乗せたような感じ。
マグピー(ハイグレード)
マグピーとは、カササギという鳥のことです。ところどころに色が入った状態を指します。
ハーレクイン(ハイグレード)
ハーレクインとは、ひし形の模様のついた衣装を着た道化師のこと。
尻尾と体のところどころに色が入った状態を指します。
バンパターン(ハイグレード)
バンパターンとは、尻尾と耳の付け根まわりに赤色系の独特な模様が入った状態のことです。ターキッシュバンにちなんでこう呼ばれています。
その他
ホワイトスポットには、他にもさまざまな珍しいパターンも存在しています。
ベルト、ブランケット、スワール、スカンク、プリンドルなどです。
上記画像は、スカンクのようなパターンが特徴的なスカンクストライプです。
キジ白、サバ白、茶白
マッカレルタビー+ホワイトスポットという2色を持った猫を「キジ白」「サバ白」「茶白」とそれぞれ言います。
ホワイトスポットの割合はそれほど重要ではありません。
キジ白
サバ白
茶白
キャリコ(三毛猫)
赤系統+白+第3の色という3色を持った猫を「キャリコ」、もしくは「三毛猫」と言います。
トータシェルとホワイトスポットの遺伝子を併せ持ったときに発現するパターン。
日本でもよく見かける猫ですが、そのほとんどがメス猫。オスの三毛猫は極めて珍しく、ほとんどお目にかかることはできないでしょう。
サビよりの三毛猫
ポインテッド
ポインテッドとは、白系の淡い毛色をベースに、顔、耳、尻尾、四肢などの末端だけに濃い色がついている猫のことです。
ポインテッドで有名なのはシャム猫ですが、品種開発によってさまざまな種類のポインテッドが誕生しています。
ホワイトスポットと合わさると、ラグドールのような模様になります。
「ポイントカラー」とも呼ばれます。
シールポイント
模様が入っていないポインテッドのことで、1番オーソドックスで伝統的。「ソリッドポイント」とも呼ばれる。
リンクスポイント
ポインテッドに模様が入ると、リンクスポイントになります。
末端の濃い部分よりも、さらに一段濃い縞模様があらわれます。
トーティポイント
ポインテッドとトータスシェルが合わさると、トーティポイントとなります。
タビートーティポイント
ポインテッド+トータスシェル+タビーの3つの模様を持った猫を、タビートーティポイントと呼びます。
【猫の模様図鑑】顔のパターン編
顔のパターンは正式に分類されているわけではありませんが、さまざまな名称で親しまれています。
ハチワレ
ハチワレは額の部分で毛色が2色に分かれている猫です。
漢数字の「八」を書くように分かれているのでこの名がつけられたとする説や、頭が割れることを意味する「鉢割れ」からきているとする説もあります。
昔は縁起が悪いと嫌われている時代もありましたが、現代では「カワイイ」と評判です。
七三分け
ハチワレの部類ですが、きれいに半分で割れているのではなく、「7:3」の割合で割れているものを特別に「七三分け」と言います。
もちろんヘアースタイルの七三分けに由来しています。
カツラ
ハチワレに似ていますが、カラーが顔にかからないものを「カツラ」と言います。
ちょうどカツラをかぶっているような状態のことです。
まゆげ
目の上にだけ有色毛色がついている猫を「まゆげ」と言います。
これもホワイトスポットの気まぐれが作り出す、面白い模様ですね。
ちょびひげ
マズルのところどころに有色毛色が散らばっている猫を「ちょびひげ」と言います。
ある教授は「コーヒーにミルクを一滴垂らした時に拡散するのと似たようなもの」だと説明しています。
中には白い髭を持つ猫もおり、「白ヒゲ」と呼ばれています。
クレオパトラライン
目尻から頬(ほほ)にかけてのラインを「クレオパトラライン」と言います。
エジプトのクレオパトラが行っていたアイメイクに由来していて、このラインが入っていると一般的に美猫とされます。
スカラベマーク(M字マーク)
額にあるM字のマークは「スカラベマーク」と言います。
スカラベとはフンコロガシのことで、昆虫の足に見立てたようです。
とはいえ一般的には「M字マーク」という呼び方も浸透しています。
キメラ猫
顔の半分からまったく違う柄となっている猫を「キメラ猫」と言います。
猫の世界でキメラはそれほど珍しくなく、2つの受精卵が融合した結果、2種類の異なる遺伝子を併せ持つ猫が生まれることがあります。
まとめ
この記事で紹介したパターンは、猫の世界におけるパターンのごく一部を切り取ったもので、実際にはもっとたくさんの組み合わせがあります。
柄や模様の出方は猫によってさまざま。
バリエーションの多さにはとてもビックリですね。
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