猫が食べてはいけない花【たくさんありすぎ】
猫にとって毒となる、食べてはいけない花または植物は700種類以上あると言われています。
「たくさんありすぎー」「身の回りの植物ほとんどダメなんじゃ?」と思われたあなた、私も同感です。一覧とか見てみると聞いたこともないような植物とかあってよくわからないですよね。
大雑把な基準ですが、一覧をパッと渡されるよりは有益なはず。
猫が食べてはいけない花
ユリ
割と有名な食べてはいけない花ですよね。どのサイトにも必ず掲載されている花でした。
ただし全てのユリが猫にとって有毒であるわけではないようです。
毒性が強い種もあればほとんどないユリもありますが、どの種が有害かは十分にわかっているわけではありません。
猫に対しての毒性物質の特定もされておらず、今わかっているのは「猫のユリ中毒の標的臓器は腎臓である」ということです。
症状としては急性腎不全に関連した下痢、嘔吐、食欲不振、運動失調などがみられるようです。
ユリのすべての部分が猫にとって有毒であり、花粉を舐めただけで中毒を起こした例も実際にあるようです。数日で死に至るケースもあることから個体差があると思われますが、
猫が接触しないようにするのが良いでしょう。
他にもユリ科の「チューリップ」や「ヒヤシンス」にも毒があるので注意が必要です。
アジサイ
アジサイの葉にも何らかの毒があることが確認されています。ただしこちらの場合も中毒の原因が何であるかは明らかにされていません。
2008年に厚生労働省から発表された「アジサイの喫食による食中毒について」の内容を読む限り(人間の例ですが…)、食べなければ害になることはないそう。
≫アジサイの喫食による食中毒について-厚生労働省
猫が食べてしまうと嘔吐、下痢、呼吸困難、痙攣、昏睡など中毒の症状があらわれるようです。しかしどの部分にどんな毒があるかも判明していないようですので、
アジサイの全ての部分を避けるのが賢明でしょう。
ツツジ
ツツジといっても全てのツツジに毒が含まれているわけではありません。ネットの情報では全てのツツジが危険という風な書かれ方をしているのがよく見受けられます。
しかし、ツツジの毒について調べてみると日本でよく見かけるツツジに関しては、花が朱色または黄色の「レンゲツツジ」という種類には毒があることがわかります。
レンゲツツジの全ての部分には「グラヤノトキシン」「ロドジャポニン」という毒が含まれています。
公園や道路の脇でよくみられるピンク色の「ヒラドツツジ」という種類は無毒なので安全です。
ですがツツジも種類が多く専門知識がないと見分けるのが難しそうなので、
全て避けておけば安全と言えるでしょう。
スズラン
スズランには強心作用のある「コンバラトキシン」「コンバラマリン」「コンバロシド」などの毒が含まれています。スズランの全ての部分に毒が含まれているので注意が必要です。
強心作用とは心臓の壁を構成する筋肉の収縮力を高める薬理効果です。しかしスズランは治療として使える量と致死量が近いので、ほとんど用いられません。猫の治療ならなおさらでしょう。
スズランの毒の抽出は水に生けておくだけでできてしまいます。
猫がスズランを生けている花瓶の水を飲んでしまうという可能性を考えると、家庭に持ち込まないか、猫の手が絶対に届かない場所に置くのが最善です。
アマリリス
アマリリスの球根には「リコリン」という有毒成分が含まれています。ヒガンバナの仲間で、毒性はこれまで紹介してきた花よりは弱いものです。
ヒガンバナの多くは球根に毒があります。
これを利用して田んぼをモグラから守るために利用されてきました。田んぼのあぜ道にヒガンバナが多いのもこのためです。
観賞用としてよく見かけるアマリリスですが、猫を飼っている場合は置く場所に注意した方が良いでしょう。
猫が危険な花を食べた時の対処法
たとえ症状が出ていない、少量摂取だとしてもです。動物病院での処置が早いほど、助かる可能性も上がります。
食べた直後で胃の中にあるなら嘔吐や胃の洗浄で取り出せるかもしれませんが、消化吸収され血液の中に入ってしまうと治療が困難になる場合もあります。
「大丈夫だろう」と自己判断せず、獣医さんの意見を聞くのがベストです。
猫が食べてはいけない花まとめ
今回は我が家の周りでみられる5種類の危険な花をご紹介しました。
- ユリ
- アジサイ
- ツツジ
- スズラン
- アマリリス
ここで紹介した花以外にも猫にとって有毒な植物はたくさんあります。その全てを避けるというのは現実として不可能なので、花を飾る前に危険な花でないかを確認しましょう。
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