なじめばきまま Written by Fukutaro Sugiyama

【飼い主にできる】猫の爪から出血してしまったときの対処法

「猫の爪切りをしてたら、切りすぎて出血してしまった!どうしたらいいの?」

血がドバドバ出ると焦ってしまいますが、慌てずに止血してあげるのが応急処置です。

まずは対処法を解説して、その次に爪から出血してしまう原因と対策をご紹介します。

さっそく見ていきましょう。

【飼い主にできる】猫の爪から出血してしまったときの対処法


あわてずに、まずは飼い主であるあなたが出血を止めてあげましょう。
手順は下記のとおり。

やること1:まずは血を止める

清潔なコットンを出血しているところにあてて1〜2分くらい圧迫していると、通常は自然と止まります。

猫があばれて上手く圧迫することができない場合は、猫を洗濯ネットに入れてあげて、猫の手だけ外にだした状態で止血してあげると、やりやすくなります。

力加減には注意しましょう

圧迫して止血するのですが、このとき強く押しすぎると痛みで猫が暴れてしまいます。

力加減には十分注意してください。

やること2:あれば止血剤をつかう【なければ小麦粉】

「圧迫止血でも血がとまらない」といった場合には、止血剤(しけつざい)を使ってください。

止血剤はペットショップや動物病院でも市販されているので、1つ常備しておくと便利。

止血剤で止血する方法

  1. 出血している血を清潔なコットンでふく
  2. 指先に止血パウダーを少しとり、傷口にぬる
  3. そのまま5秒くらい待つ
  4. 止血されればOK

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とはいえ、止血剤が手元にない場合もあるでしょう。そんなときは「小麦粉」で代用することもできます。

小麦粉で止血する方法

  1. 小麦粉をかために水でとく(固めのペーストを作るかんじ)
  2. 爪の先にたくさん塗る
  3. しばらく指で押さえる(1〜2分くらい)
  4. 小麦粉がかたまり、止血されればOK

まだ血がにじむようなら、さらに小麦粉をつけて同じ手順で繰り返してみてください。

「小麦粉すらない…」という方は、片栗粉やコーンスターチでも代用できます。

やること3:動物病院に電話で相談する

最後に、ねんのため動物病院へ電話で連絡すると安心です。

問題なさそうなら「しばらく様子をみてください」と言われると思います。

もちろん止血剤を使ってみても血がとまらない場合は、迷わずに動物病院へ連れていってあげてください。

かるい出血ですぐに止まれば問題ありません。

しかし「血が全然とまらない」「血は止まったけど、爪が明らかに異常な状態」という場合も、獣医さんにみてもらった方がいいでしょう。

どうして血が出てしまうのか?

それは「クイック」と呼ばれる部分を切ってしまったからです。

クイックとは?

クイックとは、爪の根元にあるピンク色の部分です。

猫の白い爪をよーく見てみると、根元にピンク色の部分があるのが分かります。そこが「クイック」です。

クイックには神経と血液がかよっており、間違って切られると猫は痛みを感じます。同時に出血してしまうのです。

爪から出血してしまう原因


爪から出血してしまう原因は、おもに下記の4つ。

  • 爪を切りすぎてしまった
  • 事故により爪をケガした
  • 爪を噛みすぎているから
  • 巻き爪で、出血している

順番に見ていきます。

爪を切りすぎてしまった

人でたとえるなら”深爪をしてしまった”状態のこと。

これは飼い主さんの爪切りが失敗してしまったからです。

猫が暴れてしまい、切ってはいけない所まで切ってしまったのかもしれません。

爪切りに失敗はつきものです。

事故により爪をケガした

カーテンに引っかかったり、地面に爪がすれて削れてしまったり、喧嘩でケガをしてしまったり、、、

理由はさまざまですが、事故により爪をケガしてしまい出血することがあります。

遊んでいる最中に勢いあまって、爪がポッキリ根元から折れてしまうことも。

ケガをしないよう心がけたいですね。

爪を噛みすぎているから

自分で爪を噛んで、自傷行為に発展する場合もあるようです。

ストレスや爪が炎症を起こしていると、過度に爪を噛んでしまうことが根本的な要因。

そのためストレスを発散させたり、爪が腫れていないかなどのチェックをすることが大切です。

巻き爪で、出血している

これは爪というより肉球から出血しているケースですが。

爪が伸びたままになっていると、クルンと巻き爪になり、それが肉球に刺さって出血します。

肉球はたくさん神経がかよっている部位なので、猫は歩くたびに痛みを感じることでしょう。

高齢猫など爪とぎをしなくなった猫ちゃんの場合は、気をつけたい点です。

猫の爪切りに失敗しない3つのコツ


爪切りに失敗してしまうと、猫に申し訳ない気持ちでいっぱいになってしまいますよね。安全に猫の爪切りができることが1番。

猫の爪切りに失敗しないためにどうしたらいいのでしょうか?

1:爪切りで攻めすぎない

「せっかくだからギリギリまで爪を切りたい」と思うかもしれません。

しかし攻めすぎるのではなく、先端の尖ったところだけ切るのは良いことです。

なぜなら、爪切りの失敗の多くは「攻めすぎ」にあるからです。

先っちょだけ切れたらそれでOK。満足しましょう。

2:猫にカラーやネットをつかう

猫が暴れて、手元がくるわないためです。

狙いを定めて爪切りをしますが、猫が暴れてしまったら切ってはいけないとこも切ってしまうかも。

爪切りをイヤがる猫ちゃんは、あらかじめ洗濯ネットなどに入れるとおとなしくしてくれます。

3:不安なら獣医さんにやってもらう

「もう暴れすぎて、手に負えない…」ってときは動物病院で爪切りしてもらいましょう。

「爪切りだけで病院に行くのはちょっと、、、」と感じるかもしれませんが、意外と爪切りだけのために通院する方も多いのです。

それだけ爪切りは大変なケアなんですね。

もし不安を感じるなら、ケガをする前にプロの獣医さんに切ってもらいましょう。

まとめ:猫の爪から血が出た

この記事では、猫の爪から出血したときの応急方法について解説してきました。

飼い主さんにもできる応急方法は下記のとおり

  • やること1:まずは血を止める
  • やること2:あれば止血剤をつかう【なければ小麦粉】
  • やること3:動物病院に電話で相談する

急なトラブルであせってしまうかもしれませんが、まずは一呼吸おいて、落ち着いて対処してくださいね。

それでも血がとまらなかったら、動物病院の診察を受けてみてください。

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