【見分け方】猫の正常・異常な目やに|色や量をチェック|
「猫の目に真っ黒な目やにが付いている!人間の目やにより大きいし、固くてパリパリしてるけどこれって大丈夫なの?」
正常な目やにと、病気の心配がある目やにがありますので見分け方をご紹介していきます。
猫の目やに1つ取っても得られる情報がたくさんあるので、この機会に猫の目やにについて詳しくなりましょう。
猫の正常な目やに
猫の目頭に付いているくらいの茶色や黒っぽい目やになら心配はありません。正常で健康ですので安心してくださいね。
猫も人間と同じく、生理現象によって目やにが出てしまうのです。
人間の場合は黄色い目やにがゴマ粒くらいの量出ますが、猫の場合は黒っぽい目やにが鼻くそと似た感じで出てきます。
最初はベトベトなのですが、時間が経って乾燥するとパリパリに固くなり目頭にこびりつきます。
我が家の猫も朝起きてきたときに、黒い目やにをつけていることがよくありますよ。猫の目の周りは黒いので、小さいと気が付きにくいのかもしれませんね。
また目やにが付いていても、猫の視力には何ら関係はありません。
猫の目やにが出るメカニズム
猫の目の表面は常に涙で覆われており、ゴミや雑菌から目を保護しています。猫が起きているときはまばたきをするので、涙に混じったゴミは自然と鼻や口に流れていきます。
しかし寝ているときにはまばたきをしないので、流れなかった涙やゴミが寝起きに目やにとなって残ることがあります。これは、体の生理現象なので健康の範囲内と考えて大丈夫です。
猫は1日の大半を寝て過ごすので、人間よりも目やにの量も多くなってしまうのかもしれませんね。
そのため少量の目やにであれば気にする必要はありません。猫ちゃん自身で前足を器用に使って目やにを取ることもあります。
異常な色や量の目やには病気に注意
病気の症状として目やにが大量に出たり、色が違う目やにが出る場合があります。どんな病気があるかさっそく見ていましょう。
猫風邪
一般的に「猫風邪」として一括りにされていますが、これは1つの病気ではなくいくつかの細菌やウイルスが原因となって起こる風邪症状の総称です。
大抵は両目から目やにが出てきますが、片目だけの時もあります。もちろん風邪なので目やにだけでなく、くしゃみや鼻水、咳や発熱などの症状も同時に現れる場合も。
猫の自己治癒力により自然と治ることもありますが、飼い猫なら動物病院で診察してもらうのが安心ですね。
ワクチン接種で予防することもできるので、詳しくはかかりつけの獣医さんに伺ってください。
アレルギー
ハウスダストや花粉症などのアレルギー反応によって目やにが出ることがあります。
この場合の目やには黒っぽい目やになのですが、出る量が多くなります。
取ってもすぐに出てくる、猫が起きている時も常に出てくる、といった場合は注意した方がいいでしょう。
花粉症の方ならわかると思いますが、目やにだけでなくサラサラとした鼻水が出てきたり涙が止まらないなんて症状もありますね。
何に対してアレルギー反応が出ているのかは、動物病院で血液検査をしてもらうことである程度知ることができます。
検査するのは稀ですが。原因となっているアレルゲンがわかったら、それを取り除いてあげるようにしましょう。アレルゲンが無くなれば、目やにも出てこなくなります。
結膜炎・角膜炎
白目やまぶたの内側が炎症を起こしていたら結膜炎。眼球の表面に傷がつき、そこで炎症を起こしていたら角膜炎です。
野良猫や捨て猫の目がグショグショなのもこうした目のトラブルであることが多いのです。
結膜炎や角膜炎は目薬で治療を行なっていきます。
目薬をしっかりさしていれば治る病気ですから、獣医さんの指示にしっかりと従いましょう。
「人間の目薬でも同じじゃない?」と考える方もいるようですが、人間用の目薬を猫にさすのは絶対にしてはいけません。猫用の目薬を獣医さんに処方してもらいましょう。
猫の目やにの安全な取り方
自然に取れてくれればいいのですが、カピカピに乾燥しているとなかなか目やにが取れない場合があります。そんなときは次のポイントを参考にしてください。
ぬるま湯(36℃前後)でふやかす
ガーゼを使った方がぬるま湯で溶けてこないので、慣れないうちはガーゼの方が落ち着いてできてオススメ。
後ろからホールドする
猫と向き合ってやろうとすると、暴れたり逃げたりすることがあるので、猫の後ろからガッチリホールドしながら行うのがやりやすいポイントです。
猫の目やにまとめ
- 茶色や黒の目やには正常です。
- 寝ているときにたまってくるので、猫の寝起きにチェックできます。
- 白や緑や黄色の目やにが大量に出ていたら病気を疑いましょう。すぐに動物病院へ。
- ガーゼにぬるま湯をつけて、後ろから拭き取るのが安全です。
猫の目やには色が黒く乾燥すると驚くほど固くなるので、最初はビックリしますよね。
猫ちゃんの目の健康を守るためにも、気がついたらこまめに目やにを取ってあげてください。でも、くれぐれも優しく無理はしないでくださいね。
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