なじめばきまま Written by Fukutaro Sugiyama

猫にナスを与えても大丈夫?【答え:与えないほうが良い】

「猫がナスを食べてしまったかもしれない…。ネットで調べるとかなり危険な野菜らしいのですが、これって大丈夫でしょうか?」
こんな疑問に答えます。

ナスはクセがない野菜なので、味付けをすると猫にも食べやすいのかもしれませんね。
でも何も知らずにナスを与えるのは危険です。

本記事の内容

  • 猫にナスを与えても大丈夫?
  • 猫がナスを食べてしまうとどうなる?
  • 猫がナスを食べてしまった時の対処法

上記のトピックを扱っています。

猫にナスを与えても大丈夫?

結論をいうと「猫にナスを与えないほうがいいです。」

なぜなら、ナス科の野菜の多くにはアルカノイドという毒が含まれているからです。

とはいえ、必要以上に心配しなくて大丈夫。
猫とナスの関係についてみていきましょう。

原因分質:アルカノイド系の毒

ナス科の多くの野菜には、「アルカノイド」という毒性がある植物成分が含まれています。

アルカノイドは猫にとっても毒性がある物質で、大量に摂取すると中毒症状を引き起こす可能性があるのです。

食用のナスの果肉には心配するほど含まれていない。

とはいえ、僕たちが普段料理に使うナスの実は、他の部分と比べるとアルカノイドの含有量が少ないです。

なので、猫が食べたとしても、大きな問題になる可能性は低いでしょう。

食用以外の部分は要注意です。

ナスの葉っぱ、茎、根にはアルカノイドの含有量が高く存在しています。
また、未熟の果肉もアルカノイドの含有量は比較的高いです。

これはナス自身が害虫から身を守るためだと考えられており、天然の毒素としてナスを守っているからです。

猫が食べても毒となる

身を守る手段とはいえ、毒には変わりないので、もし猫が誤って食べてしまうと、中毒症状を起こす危険性があります。

結論:ナスの葉、茎、根には要注意

こういった理由から結論として、「猫にナスはできる限り与えないほうがいい」ですね。

そもそも猫は肉食動物であって、ナスを食べなくても生きていけるので、ナスを積極的に与える必要はありません。

猫がナスを食べてしまうとどうなる?


それでも、麻婆ナスや焼きナスなどに興味を示す猫ちゃんもいますよね。食べてしまうとどうなるのでしょうか?

果肉を食べてしまった場合

ちょっとかじったくらいであれば、特に体調の変化はないでしょう。
この記事の冒頭でも述べたとおり、ナスの果肉には心配するほど多くのアルカノイドは含まれていません。

もちろん大量に食べれば、中毒症状も出るかもしれませんが、そこまで心配しなくても大丈夫だと思います。

果肉以外を食べてしまった場合

問題なのは、未熟な果実や果肉以外を食べてしまった場合です。

アルカノイドは神経に影響をおよぼす毒であるため、もし猫がナスの果肉以外を食べてしまうと下記の症状が出ます。

・嘔吐
・下痢
・腹痛
・よだれを垂らす
・心拍数に上昇
・呼吸困難
・けいれん

上記のとおり。
下にいくほど重症です。

猫がナスを食べてしまった時の対処法

少量の場合は様子を見る

アルカノイドは摂取してから短時間で症状が現れます。
食べてから30分〜半日くらい様子を見て、中毒症状が出ていなければ大丈夫でしょう。

心配なら動物病院へ

嘔吐や下痢などがみられるようであれば、軽い中毒である可能性もあります。ご自分で判断なさらずに、獣医師の診察を受けます。

「いつ」「なにを」「どれくらい」食べたのか?

上記を書いたメモを持っていくと、獣医さんの判断の助けになります。

まとめ:猫にナスを与えても大丈夫?

答え:猫にナスは与えないほうが良い。特に果肉以外の部位は要注意です。

ナスにはアルカノイドという毒成分が含まれていましたね。

比較的危険性は低いといえるナスですが、家庭菜園などでナスを育てている場合には、葉や茎などを食べられないよう注意してください。

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