どうして猫はクラッキングをするのか?【カカカと鳴く理由】
猫が外に向かって急に「カカカ」と鳴いている様子を見て「ナニコレ!?うちの猫どうしちゃったの?」と心配になることがあるでしょうか?
どうしてそう言えるのか?その理由をこの記事で見ていくことにしましょう。
猫がクラッキングしていても病気ではない
もしもあなたの飼っている猫が、「カカカ」とクラッキングしていても、病気ではないので心配しないでください。
飼い猫ではよく見られる特徴的な鳴き方であって、病気の症状とかではありません。
「カカカ」と言う音の正体は、猫が歯をうち鳴らしたときに出る音
歯をわざとカチカチさせて、音を出しているというわけ。「ニャッニャッ」と短く鳴きながらクラッキングする場合もあります。
いずれにしても、あなたの猫ちゃんは健康ですから、ふぅ〜っとひと安心ですね。
どうして猫はクラッキングするのか?
でもどうしてこんな奇妙な行動をするのでしょうか?
実は今のところ詳しいことは分かっていません。
ですから、現在でている推測を3つご紹介します。
- 獲物を見て気持ちが興奮している
- 獲物を獲れない欲求不満の気持ち
- 獲物の声を真似している
サクッと見ていきます。
獲物を見て気持ちが興奮している
猫は獲物を見つけると目がまん丸になって、姿勢を低くして狙いを定めます。
この時、体内で大量のアドレナリンが出て、その影響でクラッキングしているという説。
興奮すると、無意識のうちにあらわれるいろいろな体の変化の一種なのかも。
獲物を獲れない欲求不満の気持ち
獲物を捕まえられない代わりに、クラッキングという形で欲求を満たそうとしているのです。
これは代償行動(だいしょうこうどう)と呼ばれています。
獲物の声を真似している
ちょっと信じがたいのですが、鳥の鳴き声やさえずりを真似している。という説もあります。
2010年、野生生物保護協会(WCS)は、アマゾンに住む、ネコ科の小型肉食動物ツリーオセロットがサルの鳴き声をまねて獲物をおびき寄せる。との論文を発表しました。(クラッキングとの因果関係までは記述されていません。)
考察の段階にすぎませんが、面白い説ですね。意外と猫は器用なのかもしれません。
どんな時にクラッキングをするの?
猫がクラッキングするのは、窓の外を見ているときが多いようです。明らかに窓の外にいる鳥や虫に反応しています。
私の飼っている猫の場合、昼間、窓の外にカラスが「カーカー」鳴いているのを見て、「カカカ」とクラッキングしているのを見たことがあります。
他の鳥が鳴いていてもクラッキングしていなかったので、我が家の猫はカラス限定のようです。
他にも調べていくと、
- 室内にいるゴキブリに向かってクラッキング
- 猫じゃらしに飛びつく前にクラッキング
- レーザーポインターで遊んでいる時にクラッキング
などなどいろいろなシチュエーションがあるようです。でも動画として圧倒的に多いのは、やっぱり窓の外にいる獲物を見つけた時ですね。
飼い猫にしか見られない理由とは?
とはいえ、クラッキングは飼い猫限定の鳴き方。
実際、ライオンやチーターなどの野生で生きているネコ科の動物は、クラッキングしないようです。
それもそうですよね。もし獲物が目の前にいる時に、余計な音を出したら、逃げられること必須。
そのため、飼い猫がクラッキングするのは、成長しきれていない子猫の状況だという説もあるようです。
確かに精神的な成長が関わっているのであれば、クラッキングする猫としない猫がいるのもうなずけますかね。
うーむ、いろいろな説があってどれが正解か分かりませんね。猫の気持ちの奥深さたるや、底なし沼のごとし。
猫のクラッキングまとめ
この記事では、猫がクラッキングしても病気ではないことをお伝えしました。その理由として3つの仮説もご紹介しましたね。
- 獲物を見て気持ちが興奮している
- 獲物を獲れない欲求不満の気持ち
- 獲物の声を真似している
普段とちがう鳴き方で、飼い主としては「何かの異常!?」とビックリしてしまいがちですが、とりあえず大丈夫なようです。
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