なじめばきまま Written by Fukutaro Sugiyama

トイボブ Toybob

トイボブの基本情報

体重 1〜2.5kg
ボディタイプ セミコビー
毛の種類 短毛種・長毛種
毛の色 すべての色
性格 愛情深く、飼い主に忠実。はつらつとしていて、遊ぶときは機敏に動く。
登録団体 CFA、TICA

トイボブの特徴

とても小さな体

トイボブはとても小さな猫で、成猫でも1〜2.5kgと小さく、生後3〜4ヶ月の子猫のサイズしかない。

猫の品種の中で最も小さなものの1つ。

これは小型化されたものではなく、ロシアで突然変異を起こして、自然に発生した猫である。

ねじれた尾

もう一つの特徴は、ねじれたり曲がったりしている尾。

最も短いものでは、2.5cmくらいしかなく、尾椎も2つしかない。

個体によってねじれ方はさまざまで、ほぼ真っ直ぐな個体もいる。

ちなみに、尾の短い猫にはジャパニーズボブテイルやマンクスがいるが、それらの猫とは遺伝的な関係はない。

穏やかで遊び心がある

はつらつとしているが、エネルギーにあふれた猫ではなく、鳴き声も小さい。

快適なところにいるのが好きで、飼い主の膝の上に乗ったり、家具の上で寝ていたりもする。

サイズが小さいにもかかわらず、アクティブで機敏に動き回る。

トイボブの歴史


1983年、ロシア・ロストフ州に住むエレナ・クラスニチェンコは、ねじれた短い尾をもつシャムのような野良猫を発見。

その2年後、今度は尾がカールしたシールポイントのメス猫を拾い、家に連れ帰って飼いはじめる。

この2匹の交配により、体がとても小さく、尾が短い子猫が生まれる。
「Kutciy」と名付けられたこの小さな猫は、トイボブの基礎となる猫である。

1990年代にはいると、ロシアの登録機関に認定。

当初は「Skif-Thai-Don」という猫種名で知られており、「トイボブ」と名付けたのは、WCF(世界猫連盟)の審査員で1994年のことだ。

その当時、トイボブの数は非常に少なく、ほかの猫種の力をかりて、遺伝子プールを拡大する必要があった。

トイボブの被毛の色やパターンが豊富なのは、こうした背景があるからである。

アメリカに初めて渡ったのは2004年のこと。

バーミーズのブリーダーであるミラ・デニーによって輸入され、トイボブは国際的に認知されることになる。

2008年にTICAが登録したことにより、世界中で宣伝され、新しいブリーダーが生まれ、トイボブの品種改良に拍車がかかる。

愛好家たちの努力により、トイボブは2019年、TICAのプレリミナリー・ニュー・ブリードに昇格しており、

同年、CFAもミセラニアス・カテゴリー(承認プロセスを開始したばかりの品種)に認定している。

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