なじめばきまま Written by Fukutaro Sugiyama

トンキニーズ Tokinese

トンキニーズの基本情報

体重 2.7〜5.5kg
ボディタイプ セミフォーリン
毛の種類 短毛種
毛の色 あらゆる色。登録団体によって異なる。ミンクが有名。
性格 とても活発で遊ぶのが大好き。社交的で、一人にされるのは苦手。
登録団体 CFA、TICA、GCCF

トンキニーズの特徴

シャムとバーミーズの良さを受け継ぐ猫

トンキニーズを上記のように評価する愛好家は多い。

外見に派手な部分があるわけではなく、細すぎず太すぎず、体の大きさも中型。

元気に遊ぶし、人見知りもそんなにしない。

しかし、体型においても、性格においても、バランスがよく極端なところがないのが、コンパニオンペットとしてはとても良い特性なのだ。

毛色について

トンキニーズの毛色は多岐にわたり、登録団体によって認められている色は異なる。

この記事では基本の、ポインテッド3パターンを紹介しよう。

  • ポイント:シャムの毛色に最も近く、濃淡のコントラストが強い。
  • ミンク:濃淡のコントラストがちょうど中間くらい。
  • ソリッド:濃淡のコントラストの差が最も少ない。セピアのバーミーズに近い。

目の色について

トンキニーズの目の色は、目の色素を作り出す遺伝子と熱に敏感な遺伝子(シャムの被毛に影響する)、これら2つのバランス。

さらに、目に入る光の反射具合によって、幅広い色が見られる。

それゆえに、毛色によって理想的な目の色が違う。
たとえば下記のとおり。

  • ポイント:ブルーからバイオレット
  • ミンク:アクアブルー
  • ソリッド:グリーンからゴールド

一緒に暮らして楽しい性格

とても活発に遊び、おもちゃを投げたらとってきたり、猫同士でかくれんぼをするなど、ゲームを発明して遊ぶのが好き。

また、気が済むと飼い主に甘え、膝や肩の上に乗っては注意を引こうとする。

シャムほどおしゃべりでは無いにしろ、自分を表現するためになき続けることがある。

トンキニーズの歴史


1800年代後半にヨーロッパやアメリカに渡ってきた「シャム猫」のうち、いくつかは、おそらく現在のトンキニーズだったと考えられている。(当時トンキニーズは定義されていなかった。)

実際、バンコクの路上でトンキニーズのような野良猫が撮影されている。

時が経つにつれて、ブリーダーたちはシャムとバーミーズ、それぞれの猫種へと分岐していったのだ。

しかし1960年代にかけて、現在の「トンキニーズ」として知られる猫種の交配が、カナダとアメリカでほぼ同時に始まった。

カナダ

マーガレット・コンロイは、飼っていたバーミーズを繁殖させたいと思っていたが、地元には適切なバーミーズはいなかった。

ある時、キャットショーの審査員から「シャムと交配させてはどうか?」と提案される。

彼女はこのアドバイスに従って交配させてみると、アクアブルーの目でミンクの被毛をもつ子猫が生まれた。

アメリカ

シャムのブリーダー、ジェーン・バーレッタは、よりバランスの取れたシャム系統の猫種を開発しようとしていた。

彼女は自分のシャムとバーミーズを交配させ、トンキニーズを誕生させる。

その後…

コンロイとバーレッタは、お互いに情報共有しあうようになり、新たな猫種の開発のために協力する。

ちなみに、この品種は当初「トンカニーズ」と呼ばれていた。

これは、ブロードウェイミュージカル『南太平洋』にでてくる島に由来している。

ところが当時、猫種名には原産地の名前が採用されることが多かったため、インドシナ半島のトンキン地方、またはベトナムのトンキン湾が由来であると誤解された。

その結果「トンキニーズ」と呼ばれるようになったのである。

面白いことに、この名称は1967年にそのまま正式採用された。

TICAは1979年にトンキニーズをチャンピオンシップ・ステータスに認定。
CFAは1984年にチャンピオンシップ・ステータスに認定している。

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