ライコイ Lykoi
ライコイの基本情報
体重 | 2.7kg〜5.5kg |
ボディタイプ | フォーリン |
毛の種類 | 短毛種 |
毛の色 | ブラックローン |
性格 | 知的で、問題解決能力が高い。愛情深く、飼い主に忠実。 |
登録団体 | CFA、TICA、GCCF |
ライコイの特徴
ユニークな外見
”小さなオオカミ”のような衝撃的な外見をもつライコイは、自然の突然変異によって生まれた猫種だ。
「Lykoi」という猫種名は、オオカミを意味するギリシャ語「Lycos」に由来している。
読み方は「ライコイ」のほか、「リコイ」や「リュコイ」とも呼ばれることがある。
中型の体で、耳の付け根が広く先端はとがっている。
目は大きなクルミ型で、やや上向きに傾いている。目の周りにも毛がないことが望ましい。
特徴的な被毛
ライコイの被毛は、部分的に無毛であるが、実際にはほとんど毛に覆われている個体や、ほとんど無毛の個体など程度はさまざま。
ただし常にアンダーコートは無く、ガードヘアだけのシングルコートである。
手触りはとても柔らかく、なめらか。
目、鼻、マズル、あごの周りははっきりとした無毛で、これがオオカミのような印象を与える。
ブラックローン
ライコイは様々な毛色を持って生まれてくるが、チャンピオンシップを競えるのは、「ブラックローン」のみ。
ブラックローンとは、黒一色の毛と白一色の毛が混ざって生えているパターンのこと。
「Roan」は日本語で「粕毛(かすげ)」といい、馬などにも見られるが、ほかの猫種には見られない。
今のところ、このパターンをもつ猫種はライコイだけである。
色のついた毛の割合は30〜70%までが認められており、50%が理想的。
白色の割合が多いほど、シルバーに見える。
愛情のある知的な猫
ほかの猫や家族、子どもと遊ぶのが好きで、積極的に関わろうとする。
また、おもちゃを投げると取ってきたりと、とても頭のいい猫であることがわかる。
毛が薄いぶん、寒さや紫外線には弱いので、室内で飼うのが望ましい。
ライコイの歴史
実のところ、ライコイに似た外見をしている猫は40年以上前に知られていたが、猫種としての歴史は2010年に始まる。
2010年、アメリカ・バージニア州でスフィンクスのブリーダーをしていたパティ・トーマスの飼っていた黒猫が、全体的に被毛が薄い2匹の兄弟猫を産む。
2011年には、2番目のペアがテネシー州で、獣医のジョニー・ゴブルと妻ブリトニー・ゴブルによって発見された。
ゴブル夫妻は、バージニアで見つかった猫とテネシーで見つかった猫を交配させ、最初のライコイを誕生させる。
ライコイの異常にも見える外見が、病気や遺伝的な欠陥でないことを証明するために、ゴブル夫妻はさまざまな健康検査をおこなう。
特に皮膚と心臓に注目して、広い範囲における健康検査を実施したが、いたって健康であることが証明された。
とはいえ、見つかった4匹だけでは遺伝子プールを拡大させることはできないので、ブラックのショートヘアの猫との異種交配を開始。
時がたつにつれ、ライコイ遺伝子は劣性遺伝子であることが判明し、ブラックのイエネコとのより多くの異種交配が行われた。
ほかにもライコイに似た猫はミズーリ州やカナダでも発見され、その都度血統に追加され、繁殖プログラムに取り入れられた。
猫種としての歩み
2012年、TICAは新品種としてキャットショーには出場できない限定付き品種に認定する。
2017年には、ライコイをチャンピオンシップ・ステータスに公認した。
CFAは承認プロセスを開始したばかりの品種を対象とする、ミスレニアスクラスに認定している。
イギリスへは2013年に上陸しており、GCCFは2017年に承認の第1段階を認め、2020年2月にプレリミナリーステータスに昇格している。
ペット保険ペット保険の資料一括請求サービス
キャットフード愛猫にスッキリ快適な毎日を過ごしてほしいあなたへ『モグニャン』