ヒマラヤン Himalayan
ヒマラヤンの基本情報
体重 | 3.2〜6.5kg |
ボディタイプ | コビー |
毛の種類 | 長毛種 |
毛の色 | ポインテッドカラー(色に制限はない) |
性格 | 穏やかで、物静か。鳴くことは少ないが、遊び好き。 |
登録団体 | CFA、TICA、GCCF |
ヒマラヤンの特徴
ペルシャのようながっしりとした体
ヒマラヤンはペルシャとシャムを交配させて作出された猫だ。
体つきはずんぐりしていて、骨格がしっかりしている。
頭部は丸くて大きく、滑らかなドーム型。
小さな耳が、頭の低い位置についている。
ヒマラヤンの長毛は、手入れをサボると毛玉になってしまうので、こまめなグルーミングが必要。
シャムのようなポインテッド
顔、耳、四肢、尾といった体の末端の毛が濃くあらわれるのを「ポイントカラー」という。
目の色もシャムの影響を受けており、色は深く鮮やかなブルーのみが認められている。
落ち着きがあり、遊び好き
落ち着きがあり、穏やかな性格ゆえ、ほかのペットや子どもとも仲良くやっていける。
とはいえ、シャムほどではないにしろ、飼い主の気持ちを自分に向けておきたいと思っているので、
グルーミングにも遊びにも、十分な時間をかけてあげられることが絶対条件だ。
ヒマラヤンの歴史
現在のヒマラヤンの原型となっているのは、1931年に行われたキーラー博士とバージニア・コッブによる実験だ。
この実験ではまず、シャムのメス猫と黒いペルシャのオス猫を交配させた。
生まれたのは黒いショートヘアの子猫たち。
次に、シャムのオス猫と黒いペルシャのメス猫を交配させた。
結果は同じだった。
そこで今度は、それぞれの実験で生まれた子猫を交配させてみると、シャムのような体型と色で、ペルシャのような長毛の子猫が生まれた。
この猫たちは「ニュートンズ・デビュタント」と呼ばれ、ヒマラヤン1号とされている。(厳密には、現在のヒマラヤンとは違う体型をしていた)
同時期のイギリスでも…
ペルシャとシャムを異種交配させる、同じような実験が行われていた。
イギリス初のヒマラヤンは、シールポイントのメス猫だった。
それから繁殖を続けた結果、1955年、GCCFは「ロングヘアカラーポイント」という猫種名で認定した。
今では規定を改定し、ペルシャのバリエーションとして認めている。
アメリカでの認定
1957年にCFAは、ヒマラヤウサギに同じようなカラーパターンが見られることから「ヒマラヤン」という名称で認定する。
ところが、ヒマラヤンの人気が高まると、無計画な交配が横行するようになる。
その結果、ずんぐりとした体型が崩れてしまう。
そこで1970年代、ブリーダーたちはソリッドのペルシャを交配に使うという協定を結んだ。
こうした流れの中で、CFAは1984年に、ヒマラヤンをペルシャのバリエーションであるとした。
一方でTICAは1979年にチャンピオンシップとして公認してから、今もヒマラヤンを独立した種として認めている。
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