なじめばきまま Written by Fukutaro Sugiyama

ブリティッシュショートヘア British Shorthair

ブリティッシュショートヘアの基本情報

体重 3.5〜7.0kg
ボディタイプ セミコビー
毛の種類 短毛種
毛の色 さまざまな色
性格 独立心が強く、物静か。飼い主に忠実で、愛情深い
登録団体 CFA、TICA、GCCF、FIFe

ブリティッシュショートヘアの特徴

全体的に丸い印象

脚は骨太で、短めから中くらいの長さ。
尾も中位の長さで、先端が丸い。

頭部も丸く、大きい。
目も丸く大きく、鼻は短め。

耳は少し離れてついていて、基部が幅広で、先端がやはり丸い。

『不思議の国のアリス』に登場するチェシャ猫は、ブリティッシュショートヘアをモデルだと言われている。

美しい被毛

とても密に生えた短毛は、さわると意外にも硬い。

毛色はさまざまな色が認められるが、「ブリティッシュブルー」と呼ばれる色が1番人気がある。

堂々としているけど、愛情深い

物静かで、独立心が強い猫だが、飼い主と一緒にいることを好む。

知らない人にはあまり愛想がよくないし、活動的な猫でもないが、

子猫のようにおもちゃを追いかける、遊び好きな一面もある。

ブリティッシュショートヘアの歴史


ブリティッシュショートヘアは古くから存在していた猫種ではあるが、はっきりとした起源はわかっていない。

イギリスにブリティッシュショートヘアの祖先を持ち込んだのは、ローマ人だとされている。

紀元前55年から始まるブリタンニア侵攻のさいに、食料をネズミから守るために、猫をともなっていたのである。

かくして、ショートヘアの猫たちはイギリスに上陸し、半野生の生活をしながら数を増やしていった。

猫種としても最古の部類

ブリティッシュショートヘアが猫種として知られるようになったのは、19世紀になってからのことだ。

かの有名な、すべての愛猫家の父、ハリソン・ウィアーの努力による。

ウィアーは1871年、世界初のキャットショーを開催する。
このショーで優勝したのが、ブリティッシュショートヘアだった。

2度の世界大戦

20世紀前半には人気が高まり、ブリーダーが増え、その数を増していったが、2度の世界大戦により、その数は激減してしまう。

第一次世界大戦での危機を救うため、ペルシャとの異種交配が行われるようになる。

すると、数は復活することになったが、ロングヘアの遺伝子を取り入れることとなった。

第二次世界大戦の時には、シャルトリュー、バーミーズ、ロシアンブルーと異種交配された。

この交配によって体型が少しスリムになったので、再びペルシャの血が取り入れられた。

こうしてブリティッシュショートヘアは絶滅の危機を脱出したのであった。

猫種としての歩み

1900年代初頭から、アメリカへも輸出されはじめ、1950年代までには、「ブリティッシュブルー」として認識されていた。

その後、1970年代になりようやく、その他のカラーバリエーションも認知させようという動きが始まり、

TICAは1979年6月にチャンピオンシップ・ステータスに認めた。

1980年5月、CFAはブリティッシュショートヘアをチャンピオンシップ・ステータスに公認した。

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