なじめばきまま Written by Fukutaro Sugiyama

【猫の純血種・雑種】見分け方や違いを解説します!

「うちの猫アメショーっぽいんだけど、純血種なの?」
「雑種ってなに?純血種ってなに?キジトラとかサバトラとかはどっち?」

こんな疑問に答えます。

なんとなく分かるけど、はっきりは分からない、、、
あいまいな猫用語をスパッと解説します。

本記事の目次

  • 猫の純血種と雑種とは?
  • 猫の純血種と雑種の見分け方
  • キジトラやサバトラはどっち?

さっそく見ていきましょう!

猫の純血種と雑種とは?


そもそも純血種と雑種にはどんな違いがあるのでしょうか?

純血種とは

純血種とは、同じ猫種同士で交配されて生まれた猫のこと。
「血統種」とか呼ばれたりもします。

たとえば、アメリカンショートヘアという猫種がいますね。
父猫も母猫もアメリカンショートヘアで交配したら、生まれてきた子猫もアメリカンショートヘアになります。

人間が血統を作り出してきた

これらの純血種は、ブリーダーと呼ばれる人たちが猫種ごとのスタンダード(理想とする姿)を決め、それに沿うように品種改良を進めてきた結果、生まれた猫たち。

計画的な交配によりスタンダードに近い優秀な血統が受け継がれていき、現在の猫種(たとえばアメリカンショートヘアなど)を繁殖させています。

猫種の起源

猫の血統をさかのぼると「もともとの猫種はどうやって生まれたの?」と疑問に思いますね。

猫種によって起源はさまざまですが、突然変異で生まれた猫が多いです。

環境によって、毛が長くなったり、体が大きくなったり、独特の特徴を持ったりした猫が偶然生まれます。

そうした特徴に注目したブリーダーが「これは猫種として確立できるかもしれない」と考え、交配を繰り返しながら理想の姿を追求していくんです。

猫種の登録団体がある

それから、ブリーダーが繁殖させた猫を猫種登録団体に申請して認められると、「こういう猫種が誕生しました!」と宣言することができるんです。

主な猫種登録団体は、CFA・TICA・GCCF・FIFeなど。

こうして誕生した猫種同士を交配させることで、生まれてきた猫たちも純血種として公認されるってことになります。

雑種とは

雑種とは、異なる猫種同士を交配させて生まれた猫のこと。
「ミックス」と呼ばれることもありますね。

ただ、雑種とミックスとは微妙な意味の違いがあるので、そこらへんも解説していきます。

世界の猫の80%くらいは雑種

広い意味で雑種を定義するなら「猫種登録をされていない全ての猫」とすることができます。
そうなると、世界中にいる猫たちはほとんど雑種ということになりますね。

もしもあなたの猫も猫種登録をしていないなら、雑種ということになります。

もちろん野良猫たちも雑種です。

ミックスと雑種の違い

厳密に言うとミックスとは「2種類の猫種の交配により生まれてきた猫」のこと。

たとえば、アメリカンショートヘアとロシアンブルーを交配させて生まれてきた子猫はミックスとして扱われます。

ですから、血統が不明な猫(猫種特定ができない猫)同士を交配させると、雑種になります。

ミックスと雑種はとてもあいまい

とはいえ、現在ではミックスも雑種も同じような意味で使われることが多くなっているようです。

つまり、「純血種以外の猫たちすべて」を指します。

ほかにも、ペットショップでは「雑種」という言葉の響きがなんだか野良猫みたいでイメージが悪いので、「ミックス」という言い方をしていることもあるみたいです。

猫の純血種と雑種の見分け方


上記の違いを読んでも雑種なのか純血種なのかよくわからない、という飼い主さんに見分け方をご紹介します。
ポイントは1つだけです。

血統書があるかどうか

確実に見分ける条件として、血統書があるかないか?ということがあります。

血統書とは、猫種登録団体から発行される証明書のこと。

母猫や父猫がどんな猫なのか、どういう血統の猫なのか、どの種類の猫なのか、などが記載されているものです。

悪質なブリーダーやペットショップでは、「純血種です。」なんて言いながら、実はミックスだったなんてこともあります。

血統書がないからダメという訳ではありませんが、純血種である証明にはなります。

主だった登録団体のものに権威がある

実は、猫種登録団体というのは世界中のあちこちに存在していて、団体によって基準が違います。

それぞれ独自の血統書を発行していますが、権威があるのは上記でも紹介した4団体です。

主だった猫種登録団体

  • CFA
  • TICA
  • GCCF
  • FIFe

上記のとおり。

血統書を見るときの参考にすると良いかもしれませんね。

余談:スタンダードを満たしていない血統猫

ブリーダーをしていると、スタンダードを満たしていないので猫種として登録できない猫が生まれることがあります。

とはいえ、猫種としての遺伝子を持っていることから繁殖で重宝されるケースもたくさんあります。

つまり、何が言いたいかというと、、、

血統書では猫の優劣を判断できない。

上記のとおり。

たまに「血統書付きの猫だから優秀!雑種はいまいちだよね」と考えている方もいるようですが、これは間違いです。

血統書は猫の優劣を決めるものではないので、ないからといって劣っていると決めつけないようにしましょう。

キジトラやサバトラはどっち?


最後に、キジトラやサバトラなどについて解説していきます。
結論は下記のとおり。

・キジトラ、サバトラ→猫の柄(模様)
・純血種、雑種→猫の品種

上記のとおりで、キジトラ、サバトラは品種の名称ではなく、模様の俗称のことです。
そういう毛の柄をしているというだけ。

キジトラ、サバトラと純血種、雑種とはまったく別の話。
純血種でキジトラの猫もいれば、雑種でキジトラの猫もいます。

けっこう混乱しますが、品種と柄はべつべつに考えるものなのです。

まとめ

この記事では、純血種と雑種の違いについて解説してきました。

とは言っても結局の所、人間がかってに区別しているだけで、どちらもかわいい猫であることに違いはありません。

どっちを選んでも、最後まで責任を持ってお世話をすることがとても大切ですね。

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