なじめばきまま Written by Fukutaro Sugiyama

ジャパニーズボブテイル Japanese Bobtail

ジャパニーズボブテイルの基本情報

体重 3〜5.5kg
ボディタイプ フォーリン
毛の種類 短毛種・長毛種
毛の色 すべての色
性格 活動的で、社会性があり、愛情深い。
登録団体 CFA、TICA、FIFe、GCCF

ジャパニーズボブテイルの特徴

尾の形は個体ごとに違う

ジャパニーズボブテイルの1番の特徴は、その独特な形をしたしっぽだろう。
尾がないことで有名なマンクスとは、遺伝的な関係はない。

マンクスの尾は優性遺伝子によるものだが、ジャパニーズボブテイルの尾は劣性遺伝子によるもので、ポンポンのような特徴的な形をしている。

指紋のように、同じ尾を持つ猫はおらず、ジャパニーズボブテイル同士で交配しなければ、特徴的な尾の子猫は生まれない。

オリエンタルな雰囲気

尾だけが際立った特徴ではない。

・つり上がった美しい目
・ピンと立った大きな耳
・頭部は三角形で、頬骨が高い
・スレンダーながら筋肉質な身体

上記の要素が組み合わさって、ジャパニーズボブテイルの顔はオリエンタル(東洋風)な雰囲気をただよわせている。

とても丈夫で、病気に強い猫種

ジャパニーズボブテイルは自然発生した猫種で、もともとは日本の至る所でネズミ退治して生きてきた。

そのためか、とても丈夫で、病気にも強い猫種である。

性格

アクティブでインテリジェントな性格をしている。

運動能力が高く、ボールを追いかけまわしたり、おもちゃで跳ねたり飛んだりするのが大好き。

家族に対しては忠実で、ほかのペットや子供たちとも仲良くすることができる。家族として迎え入れやすい存在だ。

ジャパニーズボブテイルの歴史


起源については詳しいことはわかっておらず、伝説や定説なら残っている。

1つの定説は以下の通りだ。

約6世紀ごろ、仏教の経典をネズミから守るために中国から輸入された猫の中に、ボブテイル(短いしっぽ)の個体が混ざっており、その猫が拡散して自然に誕生した。

ちなみにジャパニーズボブテイルには短毛種と長毛種がいるが、どちらも同じ頃からいたとされている。

日本では古くから、猫は幸福と繁栄の象徴とされており、「招き猫」のシンボルとなったのもジャパニーズボブテイルだ。

17世紀(江戸時代くらい)には、絵画にもボブテイルの猫がよく描かれるようになった。

品種としての歩み

1968年8月、当時日本に住んでいたアメリカ人、ジュディーが、3匹のジャパニーズボブテイルを、北米に住んでいたブリーダー、フリーレットのもとへ送った。

その後、この3匹はアメリカで交配を繰り返し、「アメリカ・ライン」と呼ばれる血統を築いた。

同じ時期に、CFAの審査員であるリン・ベックも、数匹のジャパニーズボブテイルを輸入した。

フリーレットとベックは、ジャパニーズボブテイルのスタンダードを最初に作った人物であり、認知度が高まるきっかけともなった。

CFAは1976年に、TICAは1979年にチャンピオンシップに公認。

最近では「ジャパニーズボブテイルロングヘア」も知られるようになり、TICAは1991年にこれを公認。CFAもジャパニーズボブテイルのバリエーションとして公認している。

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