【新型コロナウイルス】猫は感染しやすいと聞いたけど、うちの猫は大丈夫?
「猫は新型コロナウイルスに感染しやすいと聞いたけど、うちの猫は大丈夫だろうか?」
猫を飼っていると心配になりますよね。そこでこの記事では、猫と新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)との関係についてまとめました。
現在分かっていることを知って、猫の飼い主として適切な対応をしていきましょう。
この記事での結論は下記のとおり
過度な接触を避けるなどして感染対策をする
ではさっそく見ていきます。
※この記事は2020年5月1日時点の情報に基づいて作成しています。今後の展開により変わる可能性が十分にあります。また、具体的な事柄への判断を行うものでもありません。
「猫も新型コロナウイルスに感染する」と見られている
※これは可能性であって、証明されたわけではないことに注意してください。
ベルギーで猫にコロナが感染
3月27日、ベルギーで人から猫へ新型コロナウイルスが感染したと発表されました。
ブリュッセル・タイムズによると、飼い主の女性に新型コロナウイルスの症状が出始めた1週間後、猫にもおう吐や呼吸困難などの症状があらわれ、猫の便を調べたところウイルスが検出されたとのことです。
メディア報道のきっかけとなった論文
4月8日、アメリカの学術誌「サイエンス」に「Susceptibility of ferrets, cats, dogs, and other domesticated animals to SARS–coronavirus 2」という論文が掲載。
日本語タイトルにするとしたら「フェレット、猫、犬および他の国内動物に関する新型コロナウイルス(SARS-coronavirus-2)の感染のしやすさ」という感じ。
これがきっかけで世界中のメディアに「猫も新型コロナウイルスに感染する」と報道されることになりました。
論文の詳細はリンク先からご覧いただきたいのですが、簡単に要約すると下記のとおり。
論文の簡単な要約
- 猫やフェレットは感染しやすいが、犬、豚、鶏、鴨などは感染しにくい
- ウイルスが猫と猫のあいだで飛沫を介して伝染する可能性がある
少なくとも”実験室の環境”では猫も新型コロナウイルスに感染すると見られています。
【中国武漢】猫のコロナ感染率は14.7%
4月3日、プレプリント論文「SARS-CoV-2 neutralizing serum antibodies in cats: a serological investigation」という論文が掲載されました。
日本語タイトルにするとしたら「猫におけるSARS-CoV-2(新型コロナウイルス)の中和血清抗体 : 血清学的考察」という感じ。
※プレプリントとは、水準に達しているかどうか審査(査読)されていない論文のこと。
この論文の簡単な要約
- 武漢における新型コロナウイルス肺炎発生後の猫を102匹選んで検査した結果、14.7%が新型コロナウイルスに感染していた。
- 新型コロナウイルス肺炎発生前の猫では陽性反応は出なかった。
「人→猫」に感染するリスクがある
つまりこの論文は「猫は、人が新型コロナウイルスに感染していないと、ウイルスに感染することはなく、人が新型コロナウイルスに感染したときのみウイルス感染する」と言っていることになります。
この論文について参考にできるサイト
≫猫のコロナ感染率は15%――「人→猫」「猫→人」感染は?
アメリカでも猫2匹に感染
4月22日、アメリカのニューヨークで飼い猫2匹が新型コロナウイルスに感染していると発表がありました。
このニュースのポイント
- 1匹の猫は、飼い主が新型コロナウイルスに感染していない。
- もう1匹の猫は、飼い主が陽性と判定されていた。しかし同居しているもう1匹の猫には感染の兆候があらわれていない。
つまり、新型コロナウイルスと猫との関係がよくわかっていないことを示しています。
「猫→人」へとコロナは感染するのか?
猫から人に感染する可能性はないとは言えない
新型コロナウイルスと猫についてはまだ分からないことが多いからです。
新型コロナウイルスが猫の中でどう変化するか理解を深めるには、まだ時間がかかり、テストを重ねる必要があります。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染は低いだろうと考えられている
新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)によって起きる病気(COVID-19)は「人→人」へと感染する病気であり、「ペット→人」に病気をうつす可能性は低いだろう、というのか世界中の専門家の考えです。
飼っている猫が感染したかどうか調べる方法はあるの?
飼い猫が新型コロナウイルスに感染したかどうかを検査する方法は今のところありません。
もしも飼い主が感染したら、猫はどうすればいいのか?
もしも飼い主が感染したら、飼っている猫はどうすればいいのでしょうか?
入院する必要がある場合
安心して猫のお世話が頼める人にあずけましょう。
受け入れてもらえるなら、ペットホテルや動物病院でもいいですね。
あずけるときに気をつけたいこと
- 念のため、猫を洗ってからあずける
- 猫と接するさいに、マスクやグローブをなるべくつけてもらう
- お世話をしたあとは、手を洗う
「家にお世話しにきてもらいたい」と思うかもしれませんが、感染対策上おすすめはできません。
できるだけあずけるようにするのが、感染を広めないためにできることです。
自宅待機をする場合
- 猫との濃厚なスキンシップを避ける
- 猫のお世話を家族に依頼する
- 頼める人がいない場合は、手洗いうがいとマスクをしてお世話する
基本的な衛生対策を徹底しましょう
これには下記のようなことが含まれます。
・猫のお世話の前後には手洗いをする ・フードや食器を触る前後に手を洗う ・猫じゃらしを触る前後には手を洗う ・キスや抱っこなどの濃厚接触を避ける ・可能ならばマスクをしてお世話をする
上記のとおり
もしも飼い主さんが新型コロナウイルスに感染しているとしたら、猫に移さないために、猫にも人と同じような対策をした方がいいでしょう。
さらに詳しく知りたい方は↓下記のリンクをご覧ください。
≫公益社団法人 東京獣医師会の声明・Q&A(4/24)
≫新型コロナウイルスに感染した人が飼っているペットを預かるために知っておきたいこと(Ver.2)
【コロナ予防】手洗いなどの基本的な衛生対策はしておこう!
新型コロナウイルスに感染していなくても、基本的な衛生対策をするのは大切なことです。なぜなら猫の毛がウイルスを運搬する可能性があるから。
愛猫家にできる新型コロナウイルス感染対策
- 猫を触ったあとは石けんや水で手を洗う
- 過度な接触を避けるなどして感染対策をする
- ほかの家の猫や野良猫にはなるべく触らない
上記のとおり、感染させないためには手を洗うことがとても大切です。
とはいえ猫を心の支えとして生きている人。
また、「自宅待機でさみしいから、新しく猫を飼おう」と考える方もいるかもしれません。
たしかに猫のふわふわした被毛は孤独を癒してくれますね。
そんなときは、猫も飼い主さんもコロナウイルスに感染しないよう、この記事でご紹介した情報を参考にすることができます。
まとめ:猫と新型コロナウイルス
この記事のポイントをまとめます。
- 猫も新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に感染すると見られている
- これまでのところ、「猫→人」へと新型コロナウイルスが感染した報告はない
- 猫が新型コロナウイルスに感染したかどうかを検査する方法もない
- 猫を触ったあとは石けんや水で手を洗う
- 過度な接触を避けるなどして感染対策をする
当面は、猫についても人と同じ感染対策を実施するに越したことはないですね。
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