【猫を箱の中に入れる】「シュレーディンガーの猫」と「猫好き」との関係とは?

「シュレーディンガーの猫」ってどこかで聞いたことありませんか?

私もどこかで聞いたことがあって、なんか忠犬ハチ公みたいな猫のストーリーなのかな?程度に思ってました。でも実際に調べてみると全く違ったんです!むしろストーリーなんて関係ありません。

ですからこの記事のテーマは、「シュレーディンガーの猫」は猫好きのあなたと関係あるのか?です。

ボンヤリとしていたシュレーディンガーの猫についての霧を晴らしましょう!

結論:シュレーディンガーの猫と猫好きは関係ない!

シュレーディンガーの猫と猫好きは関係ありません。なぜなら、シュレーディンガーの猫は量子力学の思考実験だからです。

「量子力学の思考実験?」と思われたあなた。私も同じ反応をしちゃいました。同類ですね。

例えば「忠犬ハチ公」という犬のストーリーがありますね。あれは実際に存在した犬をテーマにしたノンフィクションストーリーです。渋谷駅の前にブロンズ像があるので知っている方も多いかもしれません。

シュレーディンガーの猫は例え話にすぎない

しかしシュレーディンガーの猫は、量子力学の説を「その説はおかしい、間違っている」と批判するために用いられたたとえ話にすぎません。

後に量子力学の世界においては画期的な発明だったと賞賛されることもあるのですが、少なくとも単に猫が好きな人にとっては関係のない話です。

ですからシュレーディンガーの猫を知らなくても、あなたの猫が健康を害することもありませんし、あなたが猫を嫌いになることもありません。

猫好きとシュレーディンガーの猫は関係ないのです。

じゃあ、シュレーディンガーの猫っていったい何?


猫好きと関係ないと言われても「猫」というワードが含まれている以上、猫好きとしては知りたくなるのが真の猫好きというものです。

私も専門家ではないので詳しくはわからないですが、なるべくシンプルに必要最低限を説明してみようと思います。

シュレーディンガーの猫とは…
オーストリアの物理学者エルヴィン・シュレーディンガーがコペンハーゲン解釈の間違いを指摘。身近なもの(猫)に当てはめることによってその問題点を指摘しようとした。

実験の内容は以下のとおり

  1. 猫をフタのある密閉状態の箱の中に入れる。
  2. 箱の中には他にも、放射性物質とガイガーカウンター(放射線を検出する装置)と青酸ガス発生装置(有毒ガス)を入れる。
  3. 放射性物質は1時間のうちに50%の可能性でアルファ崩壊する。
  4. ガイガーカウンターとガス発生装置はつながっているので、もし放射性物質がアルファ崩壊したら青酸ガスが発生し、猫は死ぬ。
  5. 逆にアルファ崩壊しなければ、猫が死ぬことはない。
  6. では1時間後、果たして猫は生きているのか?死んでいるのか?

この実験において猫の生死は問題ではありません。問題は、観測者がフタをあけるまでは猫の生死は決定していないという点です。

「もしコペンハーゲン解釈が正しかったら箱を開けるまでは、生きている猫と死んでいる猫の状態が重ね合って存在していることになるよね。これは普通で考えればありえないでしょ」というのがシュレーディンガーの考えた反論です。

なんじゃそれ?全くわからないよと言う人もいるかもしれません。詳しい全体像は以下の動画をみてください。文字の説明より断然わかりやすいです…

この動画をみてもはてなマークが頭の上から消えることはありませんね。私もです!

シュレーディンガーの猫を理解するには、そこに至るまでのストーリーを理解せよ。


シュレーディンガーの猫がどういった経緯で出てきた話なのかを理解すると、このたとえ話の要点を理解することができます。

量子力学
↓
「二重スリット実験」
↓
ボーアらが「コペンハーゲン解釈」発表
観測される前の電子の位置は本当に決まっていない。
電子の位置は、観測されて初めて決定する。
観測される前の電子の位置は、可能性として同時に存在している。
↓
シュレーディンガーがコペンハーゲン解釈に疑問を持つ
↓
シュレディンガー「量子力学なんてメチャクチャだ!」
コペンハーゲン解釈への批判と皮肉を込めて「シュレーディンガーの猫」を論文で発表
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シュレディンガー、ヘンテコな科学に関わってしまったことを後悔。物理学者をやめる

よく「シュレディンガーの猫はかわいそうな実験だ!」とか「箱をあけるまで猫は生きているか死んでいるかわからない→何事もやってみなくちゃわからない」という話だと誤解されがちですが、実際にはそういう話ではないことがわかるのではないでしょうか。

シュレディンガーの猫はコペンハーゲン解釈の問題点を一般人の目線から指摘しただけだったのです。

猫好きとシュレーディンガーの猫まとめ

  • 猫好きとシュレーディンガーの猫との間にはなんの関係もありません。
  • 「シュレーディンガーの猫」とは「コペンハーゲン解釈」の批判のために用いられた、たとえ話。
  • 要点を理解するには、論文が発表されるまでの流れに注目。

なんだか怖そうというイメージを持たれていた方も心配しなくて大丈夫、安心して布団で眠れますね。

猫も、まさか自分が量子力学の説明に利用されているとは思ってもいないでしょう。

猫は今日も平和です…