なじめばきまま Written by Fukutaro Sugiyama

猫に噛まれた!腫れたら病院へ行きましょう【感染症の恐れ】

猫に噛まれてしまった!「傷も小さいから大丈夫でしょ」こうした考えはとても危険です。

なぜなら、小さい傷であっても感染症にかかる可能性が大いにあるからです。猫に噛まれただけで、痛くつらーい治療をするのはイヤですよね。

この記事では、猫に噛まれた場合、具体的にどうしたらいいのか?というテーマで書かれています。

抽象的ではなく、具体的な対処方法をご紹介しているので、自分がどう行動すればいいのかきっとわかるはず。

その行動が、症状を軽減させるのに役立つかもしれません。

猫に噛まれた直後の応急処置は?【まずは水で洗う】


猫に噛まれた時に、傷口をそのままにしておくのはよくありません。傷口から菌に感染してしまう恐れがあるからです。

では、猫に噛まれてしまった直後にどういう応急処置をしたらいいのでしょうか?

やることは下記の2つ

  1. 傷口を流水で洗いながす。
  2. 傷口を消毒する。

①傷口を流水で洗いながす。

流水でしっかりと傷口を洗い流してください。

5分〜10分くらい流しっぱなしにするのが目安。

噛まれたあと、洗いながすのが早ければ早いほど、体内に残る菌の数を減らすことができるので、流水で洗いながすというのはとっても大切な処置なのです。

②傷口を消毒する。

傷口に消毒液をつけて、ガーゼ等、清潔な布などでおさえましょう。

消毒液とは、具体的な製品名でいうと「マキロン」とか「ケーパイン」といった製品のこと。だいたい白いボトルに青いキャップで売られていることが多いです。

手元にない場合は消毒しなくても構いませんが、傷口を消毒することによって、化膿や傷口の腫れ、感染症の可能性を下げることができます。

猫に噛まれてこんな時はすぐに病院へ行きましょう


以下のような症状が見られる場合には、すぐに病院へ行きましょう。

  • 傷口から血が止まらない
  • 傷口がすごく痛い
  • 傷口が腫れている
  • 発熱している
  • 赤みが増えてきている。

何かしらの感染症にかかっている可能性があります。

猫に本気噛みされて皮膚に牙が食い込んだときは要注意!

必ず病院へ行きましょう。時々甘噛みでも、皮膚に傷が付いたり、猫の唾液が傷口についてしまう場合もあるので注意が必要。

猫の口の中には雑菌がウヨウヨしているので、菌が傷の中に入ると、傷の中で繁殖して、腫れて炎症を起こすこともあります。

病院へ行くなら何科に行くべきなのか?

基本的には、救急外来に行きましょう。

近くに大きな総合病院や大学病院がある場合は、皮膚科、整形外科、形成外科で傷の状態を診てもらうこともできます。

「何科があるのかわからない」という方は、とりあえず病院へ行き、「猫に噛まれて、腫れてしまいました。」と受付の方に言いましょう。何かしらの対応をしてくれるはずです。

病院で状況を伝える

診察する時には、必ず『どのような状況だったのか?』聞かれます。

診察がスムーズに進むように、あらかじめ猫に噛まれた状況を把握しておくのは大切なことです。

  • 飼い猫か?
  • 野良猫か?
  • 猫の種類や特徴
  • どんな症状があるか?
  • 猫に噛まれてからの経過時間
  • 症状がどのように進行していったか?

きちんとした情報を持って行くなら、医師も病気の種類を特定しやすくなり、結果的に適切な治療を受けやすくなります。

お医者さんも私たちも治療に専念できるようになるので、余裕がある方は意識しているとGOODですね。

小傷でも行くなんてあまりにも大げさだ!?

「猫に噛まれただけで、病院に行くなんて、大げさすぎない?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

たしかに猫に噛まれて重症化するイメージはあまりありませんよね。

でも世の中には、猫に本気噛みされて、背筋がぞっとするような治療を受けている方もいらっしゃるんです。

私は読んでいてサーっと血の気が引いたのを感じました。

飼い猫ならまだしも、野良猫に噛まれてしまうと、訳の分からぬ菌に感染される可能性というのは大いに考えられること。

猫好きの方は気をつけたいですよね。

猫の口は雑菌がいっぱい!噛まれると感染症にかかることも


猫に噛まれた時、知っておきたい感染症を2つご紹介します。

  • パスツレラ症
  • 猫ひっかき病

パスツレラ症

原因となるパスツレラ菌。実は、ほぼ100%の猫が保有していると言われているんです。

飼い猫であっても野良猫であっても関係ありません。他の感染症とは比較にならないほど高い数値ですから、注意する必要があることは言わずもがな。

感染すると、実に多彩な症状を示します。

  • 傷口が腫れる、化膿する
  • 呼吸器の症状(風邪のような症状から、重篤な肺炎まで)
  • 敗血症、髄膜炎などの全身重症感染症
  • 死亡例も報告されています

治療は抗生物質が有効ですから、疑われる場合にはすみやかに医師に相談しましょう。

猫ひっかき病

猫に噛まれたり、引っかかれたりした後、数日後にリンパ節の腫れが見られる病気です。

これも報告例が増加している、いわゆる”よく見られる病気”で、猫と接するなら気をつけたい病気。

原因はバルトネラ菌という菌で、ノミと深い関係がある菌のようです。

稀に「脳症」といって、重篤な病気や高熱が原因で、意識障害を起こすこともあるので、もし噛まれたなら医者にかかっておいて損はありません。

猫に噛まれて腫れるまとめ

猫に噛まれて腫れてしまった場合、次の3ステップを確実に踏みましょう。

  1. 傷口を流水で洗いながす。
  2. 傷口を消毒する。
  3. 病院へ行く。

たとえ小さな傷でも、噛まれて穴が空いているようなら、病院へ行くことを絶対にオススメします。医師に相談しておいて損はありません。

「どうしよう…」と迷っているなら、今すぐ病院へ!

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