なじめばきまま Written by Fukutaro Sugiyama

エジプシャンマウ Egyptian Mau

エジプシャンマウの基本情報

体重 2.5kg〜6.5kg
ボディタイプ セミフォーリン
毛の種類 中くらいの短毛
毛の色 シルバー、ブロンズ、スモーク
性格 飼い主にとても従順で、賢い。人見知りが激しく、神経質な個体もいる。
登録団体 CFA、TICA、FIFe、GCCF

エジプシャンマウの特徴


エジプシャンマウとして認められるには、ランダムに入る美しいスポット模様、額に縦に入るライン、少しつり上がった目、脇腹から後ろ足にかけての皮ひだ、などの特徴がなければいけない。

特徴的なスポット模様

ランダムに入ったスポット模様は、一目見ればエジプシャンマウだとわかるだろう。

自然発生したスポット模様は、毛を剃ると地肌にも斑点模様があるという。

額にあるMマーク

額には、スカラベマークとも呼ばれるM字マークがある。

アイライン

淡いグリーンに美しく輝く瞳と、それを取り囲む上下2本のアイラインも特徴的だ。

古代エジプトの女性は、この猫の顔をまねて目に化粧を施したいう。

チーターにも似た皮ひだ

エジプシャンマウの脇腹から後ろ足にかけては、タプタプの「皮ひだ」がみられる。

これがあるおかげで、エジプシャンマウは走る際に足をより後方へ引きつけ、1歩の幅を最大限にとることができるのだ。
最高時速は40〜50kmにも達するという。

性格

性格もとても愛嬌がある猫で、可愛がられるのが得意だ。

また優雅でありながらエネルギッシュで、狩猟本能をくすぐられるような遊びなら、なんでも食いつく。

知らない人には近づかなかったり、よそよそしかったりすることもあるが、基本的にはひとなつっこい。

エジプシャンマウの歴史


エジプシャンマウはイエネコの中でもっとも古い種の1つ。

古代エジプト

「マウ(mau)」とは、古代エジプトの言葉で「猫」を意味し、紀元前1900年以降の美術品には、斑点模様の猫がたくさん描かれている。

20世紀以降

第一次世界大戦中には数が激減し、絶滅の危機にひんするほどになったが、亡命貴族ナタリー妃のおかげで種として生き残ることができた。

のちに彼女は猫たちを連れてアメリカに渡り、その後、少しずつ愛好家が増えたことによって交配も軌道に乗る。

1980年には、遺伝子プールを拡大させようと、インドの動物園から2匹の猫が輸入された。

インド系が入ってきたことにより、本来の形が崩れたという人もいれば、逆に模様が鮮やかになり美しくなったという人もいる。

そして1980年代の終わりには、CFAにエジプシャンマウとして公認されることになった。

現在でもエジプシャンマウは交配を続けているが、希少な猫種であることに変わりはない。

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