ドンスフィンクス Don Sphynx
ドンスフィンクスの基本情報
体重 | 2.5〜4.0kg |
ボディタイプ | セミフォーリン |
毛の種類 | 無毛 |
毛の色 | あらゆる色。 |
性格 | 社交的で、飼い主に忠実。好奇心旺盛で、エネルギッシュによく遊ぶ。 |
登録団体 | TICA、FIFe |
ドンスフィンクスの特徴
毛がない猫種
外見的の特徴はなんといっても、被毛がないこと。
被毛は4タイプ
- ラバーボールド:生まれつき無毛。
- フロックド:無毛に見えるが、スエードのような起毛がある。
- ベロア:頭のてっぺんに濃い色のスポットがあり、巻き毛に覆われて生まれる。次第に抜け落ちる。
- ブラッシュ:大部分が巻き毛で覆われている。一部だけ抜けることもある。
上記のとおり。
ちなみに、ブラッシュはドンスフィンクスとして認められるが、キャットショーへの出陳資格はない。
スフィンクスとの違い
同じ無毛でも、下記のような違いがある。
・ドンスフィンクス:無毛遺伝子が優性遺伝子
上記のように、遺伝的な関連性はまったくない。
名前と外見は似ているが、まったく違う猫種であることを覚えておいてほしい。
しわのある皮膚
皮膚も特徴的で、顎(あご)、顎の下、頬(ほほ)、首の付け根、胸、尾の付け根、下腹部、足にしわが見られる。
額のしわが興味深く、両耳のあいだから縦じわが下に伸びてきて、目の上で横じわにつながる。
皮膚がむき出しになっているのは人間と同じで、日焼けには気をつけたい。
積極的に人と付き合おうとする性格
ドンスフィンクスは、とても社交的な性格の猫だ。
家にはいってくる人は誰でも、自分に注目させたいと思っている。
そして、ほかの動物とも仲良くすることができる。
ドンスフィンクスの歴史
ドンスフィンクスは偶然発見された。
1986年、現在のロシア・ロストフ州の大学教授だったエレーナ・コバレワは、職場からの帰り道、少年たちがずた袋でサッカーをしているところに出くわした。
袋の中には恐怖と痛みでうずくまる子猫がいるではないか!
すぐに彼女はその子猫を助けだし、自宅に連れ帰り、「バルバラ」と名付けた。
しかし、しばらくするとバルバラの全身の毛が抜け始めた。
心配したコバレワは、動物病院に連れていき様々な検査と治療を受けさせるが、どこにも異常は見つからなかった。
それから2〜3年してもバルバラの毛は抜け続けたが、当の本人はいたって健康だった。
キャットショーに出してみる
1989年、コバレワはバルバラをキャットショーに出陳してみることにした。
ところが、思いのほか評価は低く、残念な結果に終わった。
それでもコバレワはめげず、次のショーにも出陳。
カナダでスフィンクスという猫の情報を得ていた彼女は、バルバラを「スフィンクス」として出陳した。
だが、当時はスフィンクス自体も知名度は低く、まともに取り合う人はいなかったという。
バルバラに子猫が生まれる
1990年、バルバラは出産する。
数年後、生まれた子猫たちも毛が抜け始めたのだ。
そこで、3度目の正直とばかりに、バルバラとその子猫2匹をショーに出陳した。
すると今度は、新しい特性であると認められ、賞まで与えられたのだった。
登録への道のり
これをきっかけに、交配がスタートされ、数年で新しいこの猫種が次々と生まれていく。
ちなみに、「ドンスフィンクス」という猫種名は、バルバラが救われた場所がドン川の近くだったこと。
また、スフィンクスにちなんで、「ドンスフィンクス」と命名された。
なお、スフィンクスと区別するために、ドンスコイ、ドンヘアレス、ロシアンヘアレスと呼ばれることもある。
2016年にはTICAでドンスコイとして、チャンピオンシップに公認された。
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