【異常行動】猫が頭突きを壁にずーっとしているのはなぜか?
猫は飼い主さんに推測させるようなことをしていることがあります。
「猫は何を考えているんだろう?」と猫の飼い主なら一度は考えたことがあるのではないでしょうか。
しかし奇妙な行動が危険な病気のサインであることがあります。
「ヘッドプレッシング」はその1つ。この記事では
- ヘッドプレッシングとは何か?
- これが発生した場合、どうすべきか?
- 猫の命を救うために、何ができるか?
についてご紹介していきます。
※病気の自己判断をオススメする記事ではありません。猫に異常が見られる場合は、獣医師に診せることを強くオススメします。
ヘッドプレッシングとは何か?
猫は愛情表現として、足元にスリスリしてくることもありますが、ヘッドプレッシングはそれとは違います。
ヘッドプレッシングは明確な理由もなく起こり、放っておくと深刻な健康問題を起こす可能性があるからです。
猫が壁に頭を押し付けてずーっと動かない状態なら、ヘッドプレッシングの可能性があるかもしれません。
壁以外にも、柱や冷蔵庫といった固くて動かない物に頭を押し付けている場合もあるようです。
そして興味深いことに、
猫以外にも、犬、牛、馬、ヤギなどの他の動物でも見られます。
ですから、これを見つけた時には緊急事態だと言えるでしょう。1秒でも早く近くの動物病院に連れていく必要があります。
ヘッドプレッシングの原因
では、ヘッドプレッシングの原因は何なのでしょうか?
考えられる原因は次のとおり。
- 感染症
- 脳腫瘍
- 毒性中毒
- 代謝障害
- 頭部への外傷
順番に解説していきます。
感染症
狂犬病などの感染症により、ヘッドプレッシングが起こることがあります。
ウイルス、細菌、真菌(カビ)、寄生虫の神経系感染も問題になります。
脳腫瘍(のうしゅよう)
人間でも厄介な病気の1つですが、ヘッドプレッシングは脳腫瘍の症状になる可能性があるため、猫を獣医さんにいち早く診せることが大切です。
毒性中毒
- アルコール
- 殺虫剤
- 化学物質
などの毒素への反応の結果、毒性中毒にかかりヘッドプレッシングすることもあります。
麻酔による昏睡状態から回復した場合も、ヘッドプレッシングをすることがあるようですが、これは通常一時的であり、大きな懸念の原因ではありません。
代謝障害
食事からエネルギーに変換するプロセスに何らかの障害、つまり邪魔している原因があることを、代謝障害や代謝性疾患と言います。
例えば、低血糖は、体内に十分なブドウ糖や糖分がない場合に起こる代謝障害です。
低血糖にかかった猫は、必要なエネルギーを低いレベルでしか得られない状態なため、非常に危険な状態と言えるでしょう。
そして、多くの場合、ヘッドプレッシングの原因とされています。
そのほかの代謝障害
- 門脈体循環シャント
- 高ナトリウム血症
- 低ナトリウム血症
といった代謝障害もあります。
頭部への外傷
交通事故や落下による事故などで、頭にダメージを受けた時も、予測できない症状に見舞われることがあります。
ヘッドプレッシングの他に探すべき症状
壁に頭を押し付けるヘッドプレスだけでなく、以下のような異常行動をとる場合も要注意!
ヘッドプレッシングは深刻な病気の症状である可能性があるからです。
- 発作
- 視覚障害
- 反射神経がにぶい
- 円を描くように歩く
- 部屋の隅でじっと動かない
- 同じところを行ったり来たりする
ヘッドプレッシングを発見した時、飼い主には何ができるか?
できるだけ早く獣医さんに相談する必要があるのです。
動物病院に連れていく時には、以下の情報も持っていくといいでしょう。
- 症状がいつはじまったか
- ヘッドプレッシングの前に、どのような出来事があったか
- ヘッドプレッシング以外に、見られる症状
- これまでの猫ちゃんの病歴や治療歴
獣医師さんが適切な検査をし、猫の症状を分析したら、判断を下してくれるでしょう。
飼い主にできる最善のことは、ヘッドプレッシングの最初の兆候で、猫を動物病院へ連れていくことです。
そうすることで、猫が健康になることを願っています。
猫が壁に頭突きをしているまとめ
この記事では「ヘッドプレッシング」という異常行動について解説しました。
- ヘッドプレッシングとは、猫が頭を壁に押し付ける行動のことです。
- ヘッドプレッシングの原因
- 感染症
- 脳腫瘍
- 毒性中毒
- 代謝障害
- 頭部への外傷
- ヘッドプレッシングを発見した時は、できるだけ早く動物病院へ猫を連れていきましょう。
オランダの動物愛護団体がSNSを使って、ヘッドプレッシングの危険性を発信してくれたことから、世界中で情報が広がり、いまこうして私たちも知ることができました。
早い段階で脳の異常を発見することは、猫の命を救うことにつながります。
もちろん自己判断することはしませんが、こうした知識を身につけておくことは、万が一の時に役立つはずです。
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