マンチカンってどんな猫?【特徴・性格・歴史を解説】

「マンチカンってどんな猫?」
「どうしてあんなに足が短いの?」

この記事ではこうした質問に答えていきます。

マンチカンを飼おうと思っている方、マンチカンに興味がある方々にむけて、マンチカンってどんな猫かを解説していきます。

個性があふれ出ているマンチカンについて知って、「ふ〜んこういう猫なのか」と思っていただけると嬉しいです!

ではさっそく見ていきましょう。

マンチカンってどんな猫?


マンチカンを見てだれもが思う感想は「足が短い」ということでしょう。

僕も初めてマンチカンという猫を知ったときには、「こんな足が短い猫がいるんだ!」と驚いたものです。

実はこれ、遺伝子操作をしているわけでも、人の手によって作り出されたものでもなく、突然変異で自然発生した猫なんです。ちょっと驚きですよね。

自然発生した猫種ではありますが、足がとっても短いという点を除けば普通のイエネコと特に変わったところはありません。

短い足をちょこちょこ動かしてよく遊びますし、持ち前の陽気さで飼い主さんとも仲良くなれます。

「足が短いイエネコ」それがマンチカンという猫なのです。

マンチカンの身体的特徴


マンチカンの猫種認定については、主だった登録団体のすべてが公認しているわけではありません。

ですからこの記事では、マンチカンを公認している猫の登録団体「TICA」の情報に基づいて解説していきます。

外見

  • 足が短い ← 最大の特徴
  • 目はクルミ型
  • 頭は丸みのあるくさび型
  • 身体はややがっしりしている
  • ほお骨(ほっぺたの骨)が高い
  • 耳はバランスの取れた大きさで、先端がやや丸い

簡単にいってしまえば「前後の足が短ければマンチカン」です。

それ以外は普通のイエネコとほとんど変わりはありません。

大きさ

  • 小型〜中型

成猫の体重は約2キロ〜4キロくらい

ちなみに、世界一身長が低い猫として2013年にギネスブックに登録されているのもマンチカンで、床から肩までの高さは13.34cmしかないそうです。

iPhoneよりも低いということは、相当小さい猫ですね。

被毛(ひもう)

  • あらゆる毛色・パターンが認められる

マンチカンはさまざまな猫と交配されてきたため、毛の色やパターンが非常に豊か。

一般的にマンチカンは毛が短いとされていて、毛が長いマンチカンは「マンチカンロングヘアー」と呼ばれたりします。

マンチカンの性格


マンチカンの性格には大きく3つの特徴があります。

①エネルギッシュで遊び大好き

「短い足だから走るのも遅いんだろう」と思っている方は大間違い。その見た目からはイメージできないくらい早く走ります。

体の低さが車の「シャコタン」のようで、「猫のスポーツカー」と呼ばれることも。

②社交的で誰でも仲良くなれる

マンチカンは、穏やかで比較的おとなしい猫です。

ほかの猫とも一緒に飼うことができますし、飼い主さんに積極的に関わろうとしてきます。

初めて会う人にもなつくことが多いのも特徴の1つ。

③陽気で好奇心が衰えない

子猫のときだけでなく、大人の猫になってからも好奇心が旺盛で、持ち前の陽気さからおもちゃへ興味を示して元気に走り回るでしょう。

マンチカンの足が短い理由


マンチカンの足がとっても短い理由は、長骨(ちょうこつ)に影響を与える優性遺伝子(ゆうせいいでんし)が突然変異(とつぜんへんい)をおこしたからです。

なんだかよく分からないですねぇ、、、

長骨とは、、、
人でいうところの上腕骨や大腿骨などの長い骨のこと
優性遺伝子とは、、、
遺伝子の2つの型(優性と劣性)のうち特徴が現れやすい方の遺伝子のこと
突然変異とは、、、
新しい形質が出現して、それが遺伝すること

ものすごーく簡単にいうと「足が短くなる遺伝子を持って生まれたから」ということです。

足の長いマンチカンもいるの?

結論からいうと「マンチカンから足の長い子猫が生まれることはあります」

というのも、短足の猫同士を掛け合わせると子猫が早く死んでしまう可能性が高く、短足×普通の猫をかけあわせて、計画的に交配させます。

その結果、足の短いマンチカンが生まれる確率は全体の2〜3割くらいになります。

ちなみに残りの8割くらいは、普通の猫と変わらない足の長さか、中くらいの足の長さで生まれてくるようです。

つまり、マンチカンには3種類の足の長さ(短足・中足・長足)の猫がいるというわけです。

でもマンチカンとしてTICAで血統猫として認められるには、足が短いのが絶対条件です。
なんかいろいろと複雑なんですねぇ、、、

マンチカンって骨に異常が出ないか心配…

たしかに繁殖当初は「足が短いことから、腰の骨やお尻の骨、関節などに問題を抱えやすいのではないか?」と心配される声が上がりました。

しかし「高齢のマンチカンでも特にそのような症状は見られない」とブリーダーたちは報告しています。

さらに、もし遺伝的な異常があればTICAも血統猫として認めることはなかったでしょう。

優性遺伝子というのもポイントで、これがわかったことにより短足の特徴だけが遺伝され、ほかの骨には異常が出ないこともわかりました。

まだまだ新しい猫種ですが、遺伝的に致命的な問題はないと言えるでしょう。

マンチカンの歴史はいがいと最近


1994年 アメリカの猫登録団体「TICA」は新種開発プログラムの対象としてマンチカンをはじめて指定

2002年 TICAはマンチカンをチャンピオンシップ・ステータスに昇格させ、マンチカンという猫種を登録。

猫種としては、かなり最近の種類。現在でもすべての猫団体が認定しているわけではなく、「TICA」と「UFO」のみの登録となっています。

とはいえ、時間がたてばこのような状況も変わってくることでしょう。

マンチカン以前にも足の短い猫は存在していた

マンチカンが自然発生であることを考えると、足の短い猫はけっこう古くから存在していたという可能性も十分考えられます。

足の短い猫についてもっとも古い記録は、
1944年 イギリスのウィリアム・ジョーンズ博士の論文です。

その中でジョーンズ博士は「足の短い猫は4世代続いていて、8歳の黒い雌を含めて、みんないたって健康体であった」と書いています。

その後の第二次世界大戦でこの猫たちは、途絶えてしまったと考えられています。

1956年 ドイツのマックス・フォン・イーゴン・ティエルが、「1953年にスターリングラード(現在のヴォルゴグラード:ロシアの北西側にある都市)で足の短い猫を見かけた」と記録にとどめる。

1970年 アメリカのニューイングランドでも、足の短い猫が目撃される。

このように断片的ではありますが、足の短い猫についての記録は残されています。

現在のマンチカンの血筋

現在のマンチカンの血筋は、1983年アメリカのルイジアナ州から始まります。

1983年 音楽教師のサンドラ・ホケンデルさんが、愛車の小型トラックの下で、足の短い猫2匹を見つける。自宅に連れかえって保護。

サンドラさんは、足に短い様子を「オズの魔法使い」に登場している”背の小さいマンチキン族”になぞらえて”マンチカン”と呼ぶことにします。

2匹のマンチカンのうち、黒いほうを「ブラックベリー」、グレーのほうを「ブルーベリー」と名付ける。
ブラックベリーはサンドラさんが引き取り、ブルーベリーは友人に譲ったそうです。

その後、ブラックベリーは子猫を生むことに。生まれてきた子猫もやはり足の短い猫で、その中で「トゥールーズ」と名付けられたマンチカンを、友人ケイ・ラフランスに譲る。

トゥールーズは自宅周辺のいろいろな猫たちと自然交配を繰り返したため、近所ではマンチカンの野良猫が増えていったとか。

話は最初に戻り、、、

1994年 アメリカの猫登録団体「TICA」は新種開発プログラムの対象としてマンチカンをはじめて指定。

2002年 TICAはマンチカンをチャンピオンシップ・ステータスに昇格させ、マンチカンという猫種を登録。

という流れになっています。

まとめ:マンチカンとはどんな猫?

この記事のポイントをまとめておきます。

  • マンチカンとは、足が短い猫のこと
  • 短毛であれ長毛であれ、足が短ければマンチカンです
  • 名前の由来は、オズの魔法使いに登場するマンチキン族
  • マンチカンの始まりは、ブラックベリーとトゥールーズという2匹の猫
  • 「足が短い」という点いがいでは、普通の猫と変わりません

マンチカンの足の短さは、だれもがそれを見て「あーマンチカンだ」とわかるモノがあります。

とってもユニークで愛情たっぷりのマンチカンは、飼い主さんをしあわせな気持ちにさせてくれること間違いなしです。